体重が増えないようにしよう~何を飲んでいるかに注意!~

飲みものから摂るカロリーに関する5つのポイント
飲みものから摂ったカロリーに関する5つのポイントを解説していきます。
1.飲みものはカロリー補給に向いていません
飲みものから摂ったカロリーは食べもののように胃にたまることがないので、それほど空腹を満たしてくれないのです。次にカロリーの高い飲みものを飲む機会があれば、飲んだ1時間後にどれだけ腹が満たされているかをチェックしてみてください。どうでしょうか。まだお腹いっぱいに感じますか。
Pennington Biomedical Research Center at Louisiana State University and the University of North Carolinaの研究者チームChapel Hillは、最近ある専門誌の記事で果糖(異性化液糖の主要な構成要素)はインスリンの分泌を刺激せず、レプティンの生産を増加させないという点でグルコースとは異なるということを説明しています。また、食べものを食べたという信号を送ることによって血中のインスリンおよびレプティン濃度が高まると、体は体重を調整しやすくなります。
2.異性化液糖に要注意
専門家の中には、アメリカ合衆国内で肥満の人の割合が上昇している原因のひとつは異性化液糖の消費が増えたことにあるとする人たちもいます。異性化液糖は多くのソフトドリンク、フルーツジュース、スポーツドリンクに使われています。
ある研究では、異性化液糖を与えられたネズミは高確率でメタボリック症候群になったと、the University of Florida College of Medicineの研究者Richard J. Johnson1氏(MD)は言います。メタボリック症候群とは糖尿病や心臓疾患などと関係するの諸症状のことです。
3.炭酸飲料が肥満の原因かも
過剰なカロリー摂取はもちろん肥満の原因となりますが、カロリーの多い炭酸飲料もまた間違いなく摂取カロリーを増やすものです。実際、近年の研究によると2300人の女の子を10年にわたり追跡調査した結果、炭酸飲料の消費が多いと、女の子のBMIは急激に増加することが予測されたそうです。他の数本の研究も、甘い炭酸飲料を飲めば飲むほど、体重の増加に大きな影響を与えるということを明らかにしています。
4.炭水化物は飲むより食べて摂取するが吉
Purdue Universityのとある研究が明らかにしたところでは、体重の著しい増加は、その人が炭水化物を食べものではなく飲みもので摂取するようになったときに起こるおそれがあるそうです。その研究では、15人の男女に4週間毎日余分に炭水化物を摂取させ、その摂取方法に差をつけました。一方は液体(炭酸飲料)で摂取するようにし、もう一方は固体(ゼリービーンズ)で摂取するようにしました。その他カロリー摂取方法は実験参加者の各自に任せました。実験の参加者のうち、炭酸飲料を飲んでいた人は摂取カロリーの総量は減らさなかったのですが、彼らは自然とその埋め合わせをゼリービーンズでするようになったのです。
5.他の甘い食べものを食べるようにしよう
代わりになる甘い食べものには何が最適かを研究する最新研究の話をするなら、Environmental Nutritionの2006年4月号で、「一日一本のダイエットドリンクや朝のコーヒーに入っているアスパルテームは心配する必要が無いのですが、日常的にこれらを過剰に摂取していたり、アスパルテームで甘く味付けされた低カロリー食品を食べていたりするなら、Environmental Nutritionはスクラロース(スプレンダ)やスクラロースを調合した甘味料などをできるだけ使っていない食べものに置き換えることをオススメします。」と掲載されていたということを知っていると良いでしょう。