拒食症についての基礎知識〜症状〜

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拒食症について

拒食症の主な症状は、意図的に大幅に体重を減少することです。しかし通常、多くの身体的・精神的に問題があることを示す兆候があります。

意図的な減量

拒食症である人は、できるだけ体重を軽くしたいと思います。自分の年齢と身長に対して、健康的な体重よりはるかに少ない体重にしたがります。体重が増加することに恐怖を抱くため、普通に食べることができなくなります。

意図的に体重を減らすために、このようなことをします。

食事を抜かす、ごく少量しか食べない、脂肪分のある食べ物を食べない
いつ、何を食べたのかについて嘘をつく
食べ物のカロリーを病的に気にする
自分の体重について嘘をつく
過度に運動する
スリミング剤やダイエット錠剤等の抑制剤を飲む
嘔吐する(食事の後、すぐにテーブルを離れることや、嘔吐による胃酸によって出来た虫歯や口臭などで気がつくことができる)
便秘薬や利尿薬など、体内から水分を取り除く薬を服用する(こうした薬を服用しても食事から吸収した食べ物のカロリーを取り除く効果はほとんどない)

自尊心、身体イメージ、感情

拒食症の人は、体重と身体的な見かけに価値観をおいています。痩せることで他の人が自分を好きになると考えていたり、痩せることで幸福感を感じたりして、過度な体重減少を肯定的に捉えます。
自分がどのような姿をしているのかについて歪んだ考えを持っており、太っていないのに太っていると思っています。
拒食症の人は、ゆったりした服やだぶだぶの服を着て、自分が細いことを隠そうとします。拒食症の人は「ボディ・チェッキング」として知られる、次に挙げる行動を繰り返し行います。
自分の体重を計る
ウェストサイズなど、自分のサイズを測る
鏡で自分の体をチェックする
拒食症の人は、自尊心が低かったり、自分に自信がない人が多い。人付き合いをやめ、家族や友人から距離を置くようになり、以前は楽しんでいたことへの興味をなくす
拒食症は学校での成績や仕事での業務の遂行にも影響することがある

他の拒食症の兆候

長期間、食事の量が極端に少ない場合は、次のような身体的な症状がでます。
膨満感や便秘
頭痛
頭がクラクラしたり、めまいをおこす
極度の疲労感
寒気
血液の循環が悪く、手や足の血色が悪くなる
肌が乾燥する
脱毛
腹部の痛み
睡眠障害
体に産毛が生える
爪が折れやすくなる

拒食症の子供は、思春期と成長期が遅れます。体重が少なく、同世代の子たちより小さくなることもあります。
女性と10代の少女が拒食症になると、毎月の生理がこなくなり、無月経になることがあります。

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