便秘の症状と原因について知っておきたいこと

便秘の症状とは
最も一般的な症状は以下の3つです。
・通常よりも腸の動きが活発でなくなる(便意を感じる回数が少ない)
・耐え難い痛みで便が出にくい
・腹部の痛みまたはふくらみ
どうして便秘になるのか
便秘には様々な原因がありますが、便秘になるときには同時に複数の原因があるでしょう。そのうちで最もよくある原因は以下です。
・便が結腸を通過するのが遅い
・骨盤のゆがみが原因で結腸をからにするのが遅い(特に女性)
・過敏性腸症候群(I|BS)と便秘を併発した(IBS-C)
便秘は次の要因で更に悪化することがあります。
食物繊維不足の食事
食物繊維は便が柔らかくなるのを助ける働きがあります。飲み物を飲むのも良いでしょう。
年を取ると、食物繊維の摂取がしにくくなってしまうのに加えて、運動不足、薬の服用などにより便秘になる傾向が強まります。
運動不足
日常的に適度な運動を取り入れていないと、便秘になるかもしれません。運動不足になる原因として考えられる例を挙げると、
・他の病気を患っている
・一日中座っていて、定期的に体を動かす行為などをしない
・病気にかかっていてほぼずっとベッドで過ごさなくてはならない
薬の服用
医師が処方する薬の中には便秘を引き起こす可能性のある薬が存在します。便秘を引き起こす可能性がある薬には
・制酸剤…胃酸を中和するために処方される、アルミニウムとカルシウムを含む薬です。
・抗コリン薬…腸内の筋肉が痙攣するのを治療するために処方される薬です。
・抗痙攣剤…異常な電気信号を減らして脳卒中を防ぐために処方される薬です。
・鎮痙薬…腸内の筋肉の痙攣を減らすために処方される薬です。
・カルシウム拮抗薬…高血圧および心臓病を治療するために処方される薬です。
・利尿剤…腎臓が血液から水分を抜くのを助ける働きかある薬です。
・鉄分補給サプリメント…血中の鉄分を増やすために使われます。
・パーキンソン病を治療するために処方される薬。
・麻酔薬…激しい痛みを軽くするための薬です。
・うつ病を治療するために処方される薬の一部。
があります。
生活の変化
生活習慣が変化すると便秘になりやすくなります。結腸の動きが悪くなる例として、
・旅行
・妊娠
・老化
が挙げられます。
便意の無視
便意を何度も無視すると、体が腸管運動の必要性を感じなくなるかもしれません。家以外でトイレをしたくない、トイレが近くに無い、忙しい、などの理由から腸管運動をおくらせる人がいるかもしれません。この習慣は便秘の原因となります。
特定の健康問題
一部の健康問題によって、便が結腸、直腸、あるいは肛門を移動するスピードが遅くなり便秘を引き起こすことがあります。この健康問題には以下の項目が含まれます。
・パーキンソン病のような、脳および脊髄に影響がある病気
・脊髄あるいは脳の損傷
・糖尿病
・甲状腺機能不全
・消化管の疾患
結腸や直腸を締めつけたり狭めたりする消化管の疾患は便秘を引き起こす可能性があります。この疾患には
・腫瘍
・炎症性腸疾患や憩室炎のような炎症や腫れ
機能性消化管障害
機能性消化管障害は消化管が病気によるダメージを受けた痕跡が無いのに、通常とは異なる働きをするという病気です。例えば、過敏性腸症候群は機能性消化管障害の代表的な病気で、過敏性腸症候群患者の多くは便秘を併発しています。