市販の妊娠検査薬の使い方について

妊娠検査薬について
近頃では、お手洗いに行くだけで簡単に妊娠判定ができてしまいます。以下は、妊娠検査薬について知っておくべきことのすべてです。
・妊娠検査
あなたのお母さんの時代では、市販の妊娠検査薬(HPT)を使用する前に生理が来ないことを一度確認しなければなりませんでした。近頃では、かつてないほど早く、正確に妊娠を知ることができます(しかしながら、正確性は来なかった生理に近い時期に検査するほどもちろん上がります)。
市販の妊娠検査薬の仕組み
すべての市販の妊娠検査薬は同じものを測っています。それは、尿に含まれるヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の量です。これは、胎盤によって生成される妊娠のホルモンです。hCGは胚が子宮に着床してほぼ間もなく血流や尿内に排出されます。
いつ妊娠検査を行っていいの?
一般的な妊娠検査は受精から6~12日間の間、つまり着床が起きるときに行うことができます。尿内にhCGを検知し次第、(銘柄によりますが)ピンク、もしくは青の線、正の符号、もしくは大きくデジタル表示される「はい」の文字が表示され、そのすべてが妊娠していることを示してくれます。
どれくらいすぐに妊娠検査は行えるの?
早くお手洗いに行って結果を知りたくなりますよね。自分に子供が生まれるのかどうかを検査するのを待つのは、たった数日の我慢でも苦しいかもしれません。しかし、身ごもっていたらいいなと思った翌朝に検査薬を使ってしまっては、お金の無駄遣いになりかねません。市販の妊娠検査薬の精度は高く、より正確になってきているとはいえ、どれほど早く妊娠を検知できるかということに関しては限界があります。受胎後一週間が経てば、確かに尿内にhCGは存在しますが、一般的な市販の妊娠検査薬が検知するには十分な量ではありません。つまり、排卵後7日で検査を行ってしまっては、たとえ妊娠していたとしても、結果が「偽陰性」になってしまうことがあるのです。でも、それはただ単にまだ尿内に十分なhCGがないだけです。
しかしながら、いくつかの銘柄の検査薬は、来るはずだった生理の5、6日前からhCGを検知できるほど精度が高いとうたっています。ですが、最も正確な結果を得るためには(そして、偽陰性を回避するためには)、生理の予定日まで待つのが良いでしょう。
妊娠検査はどれくらい正確なの?
いつ、どのように行うかにもよりますが、いくつかの検査薬はしっかりと手順に従えば、99パーセント正確であると宣伝しています。以下は、結果の正確性を左右するいくつかの要因です。
いつ検査を行うか。一部の検査では生理が来ないことを確認する数日前から正確な結果を出すことができます。ですが、検査がより正確に検知できる量のhCGを身体がつくるタイミングである生理の開始予定日まで待てば、90パーセントの確率で正確な結果を知ることができます。
いつ胚が着床するか。10パーセントの女性は、来るはずだった生理の1日目まで着床が起きません。それは、生理がないことを確認してから1日、もしくは2日待っても正確な結果が出ない可能性があるということです。なので、待てば待つほど十分な量のhCGが体内に排出されている確率が上がり、検査の正確性にも期待ができるのです。
尿の濃度。検査においては、hCGが多く含まれている朝一番に排出する尿を使用することが推奨されていました。しかし、今では精度が上がり、それも必要ではありません。ただ、早くに行うほうが良いことは確かです。同様に、検査前に水分を多く摂取してしまうと、尿が薄まり、結果に影響を与えるかもしれません。
朗報は、いつ検査を行ったとしても、偽陰性よりも偽陽性のほうがはるかにまれであるということです。つまり、結果が陽性なら、実際に妊娠している確率も高いといえます。
妊娠検査の結果に影響を及ぼしうる医薬品
一部の医薬品は市販の妊娠検査薬の結果に影響を及ぼすことがあります。箱の記載を確認するのが一番ですが、最も一般的なものには以下があります。
睡眠薬
利尿薬
抗けいれん剤(てんかんや不安神経症の治療に用いられます)
不妊症治療薬
精神安定剤
プロメタジン(アレルギー薬)
妊娠検査薬はいくらするの?
これもですが、検査薬によって異なります。一般的には2、3回分のパックで販売されており、600円から2000円程度で購入できます。
どうやって妊娠検査薬を使えばいいの?
市販の妊娠検査の行い方の詳細は、銘柄によって異なります。しかし、概してあなたが人生で受ける検査の中で、おそらく最も簡素なものです。正確性を上げるためには以下のように行うのが良いでしょう。
検査前にあまりたくさんの水分を摂らないようにしましょう(hCGの値を薄めてしまう可能性があります)。
使用期限を確認し、期限を過ぎたものは使わないようにしましょう。
箱に記載された手順をしっかりと読み、慎重に従いましょう。
排出される尿にあたる位置で検査用スティックを数秒間持ちましょう。もしくは、コップに排尿し、検査用スティックをそこに入れましょう。
どれほど待てば良いのか、そしてどのように陽性を確認するのかについては、記載された手順に従い、最も正確な結果を待ちましょう(一般的には、確認する前に10分待つと、正確性が上がります。)
妊娠していることを知る
そして待ちましょう。でも、それも長い間ではありません。検査の表示(縦、もしくは横の線、塗りつぶされた円、デジタル表示の検査においては点滅する記号)が検査が機能していることを示してくれます。検査自体はそこから数分かかります。
どれほど薄い線でも(どれほど薄く感じても)、結果のパネルに表示された線は体内にhCGがあること、そして赤ちゃんが生まれることを意味します。
結果がよく分からなかったらどうしたらいいの?
多くの女性が結果を読み取るのに苦労しています。自分一人だと思わないようにしましょう。たとえ結果が明白だとしても、医療機関を訪れて、血液検査によって結果を確かめるのが最善策でしょう。血液検査は血液中のhCGの量を測ることで、ほぼ100パーセントの正確性で妊娠を検知することができ、医療機関では妊婦検診も行ってくれます。
もし陽性の結果のあとに陰性の結果が出たらどうしたらいいの?
はじめの結果は陽性だったのに、次に検査をしたら陰性と出て、混乱してはいませんか?いくつかのケースでは、非常に初期の検査は、化学妊娠に終わってしまうことがあります。これは、卵が受精したものの、何らかの理由によって着床しないケースです。このごく初期の流産は、実は非常によくあることで、すべての妊娠損失の最大80パーセントを占めています(しかし、ごく初期に起きることであるため、科学妊娠を経験した女性の多くは身ごもったことすら気づきません)。これについても一番良いのは、より確実な検査のために医師の診察を受けることです。もし、妊娠損失を経験した可能性が高いと判明した場合、混乱したり、動揺したりするのは至って自然なことです。これらの流産と向き合うためのアドバイスに加え、再び身ごもる確率を知ることは助けになるでしょう。そして、それは健康な赤ちゃんを産むことにもつながります。