シピーカップに移行するための戦略―大きな子ども用コップに移行できるシンプルな方法

シピーカップから普通のコップへ
お子さんがシピーカップをやめるのを手伝うとともに、普通のコップで飲むよう教えることは重要な(まれに微妙な)道しるべになります。ここではコップの移行が少し楽になる方法についてご紹介します。
赤ちゃんが12カ月になる頃、おそらく哺乳瓶をやめる準備ができていると思います。でも、赤ちゃんにあちこちに飲み物のしぶきが飛んでしまう普通のコップでよちよち歩きをさせる準備はできていないかもしれません。解決策はないのか、ですって? シピーカップがあります。時間の節約になる、環境にもやさしい道具なので(赤ちゃんがこぼす量が少なければ少ないほど、掃除に費やす時間やペーパータオルの量が少なくなります)、シピーカップは優秀な道具です。でも、ほかの良いものと同じように、シピーカップの段階も終わらせなければなりません。お子さんは動作の調整ができるようになっているので、普通のコップで飲む練習をし、それをマスターする(そして、シピーカップをやめる)用意ができています。
なぜシピーカップを完全に捨てなければいけないのか?
専門家の中には、シピーカップを使い続けると適切な言語の発達に支障がでると考える人もいます。でもおそらく、シピーカップをやめる(さらにいうと、スポーツタイプのボトルやストロー付きのコップも)最も重要な理由は、子どもはよくお気に入りのシピーカップをそばに置いておき、ジュースやミルクをずっとしゃぶっている状態になることです。これは、もしお子さんが水をすすっているだけなら心配する必要はないかもしれませんが、赤ちゃんの歯が常に(牛乳やジュースに含まれる)砂糖に浸っている状態になるため、虫歯がたくさんできてしまう恐れがあります。
お子さんがシピーカップをやめるのに「もっともふさわしい時期」というものはありません。専門家の中には、最初にシピーカップの習慣をつけることに反対し、代わりに6~9カ月ぐらいに普通のコップを勧め、赤ちゃんに一時的に使ってもらうよう勧める人もいます(もちろん、あなたがしっかりつかんだ状態でです)。赤ちゃんが普通のコップで飲み始めるときに起きる混乱を最小限にするために、キッチンにとどまり、コップにジュースではなくお水を入れ、赤ちゃん用のいすのしたにタオルを敷いてください。できれば、赤ちゃんを空っぽのバスタブか子ども用プールに入れ、そこで練習するのが理想的です(小さい子はほんの1、2センチの水でもおぼれてしまうので、どんな水遊びをしているときも常に見守ってください)。
しかし、もしシピーカップが自宅で欠かせない道具になっているなら(あるいは、デイケアや保育園で飲み物をこぼす回数を減らす必要があるなら)、お子さんがコップを切り替える目印を逃しても心配しないでください。まだ大きな子ども用のコップに変えることができます。でも、あらかじめ注意してほしいことがあります。それは、子どもが年長になると反抗期に入り、しつけの問題が出てきます。必要以上にぶつかることなく、子どもにシピーカップをやめさせるために、次のようなコツを試してみるとよいでしょう。
大きなコップで飲むことを積極的に行う
「見て。ママはこんなふうにして飲んでいるのよ。あなたもやってみて」子どもは親がしていることをしたくなるので、普通のコップから飲み物を飲んでいることを示したら、お子さんもすぐに同じことをしようとするはずです。
お子さんを買い物に連れて行き、大きな子ども用カップを選んでもらう
もしお子さんがどのコップを選べばよいかをコントロールできれば、自分の手にコップを持って行く傾向が強くなります。
お気に入りのキャラクターを加える
お子さんのお気に入りのキャラクターが描かれた新しいコップを見つけ、お子さんがとても喜んだら、古いシピーカップをやめたくなるでしょう。お子さん自身に「赤ちゃんコップ」を投げ捨てさせてください。この象徴的なsジェスチャーで、赤ちゃんは自分はもう大きな男の子のコップを使うのにふさわしいのだということを理解するでしょう。
多少の融通を利かせる
もしデイケアやプリスクールなどの教室でシピーカップが必要な場合は、お子さんに「学校用」のコップと「自宅用」のコップがあり、自宅では大きな子ども用のコップで飲むことを説明してください。
子どもの好きな飲み物は普通のコップにだけ注ぐ
もし、お子さんがシピーカップをやめるのを嫌がったら、コップは水を飲むときに使わせるようにしてください。しかし、お気に入りの飲み物を飲むときは普通のコップを使ってください。お子さんが本当に、心から好きな飲み物を飲みたくてしょうがなくなったら、普通のコップを使い始めると思います。
こぼすことをストレスにしない
普通のコップで飲むことを練習することの中には、どうやってこぼしたものをきれいにするかを学ぶことでもあります。加えて、子どもはきれいにするのを心から楽しみます(信じるかどうかはさておき、ほうきやモップはお子さんが好きなおもちゃなんです!)。だから、牛乳をこぼしても嘆かないでください。小さなハウスキーパーに皿洗い用のタオルを渡し、きれいにしてもらいましょう!