月経周期の期間と受精率について

月経周期について
月経周期の長さは女性によって異なりますが、平均的に28日ごとに月経が起こります。24日~35日の間の、平均より長いあるいは短い規則的な周期は、自然なものです。
12歳~52歳までの間に、女性には480回ほどの月経がありますが、これは妊娠した場合には少なくなります。
月経周期の間に何が起きるのか
月経周期を理解するためには、女性の体内の生殖器について知ることが役に立ちます。以下のようなものがあります。
・2つの卵巣:卵子が貯蔵され、成長し、放たれる場所
・子宮:受精卵が着床し、妊娠状態が形成される場所
・卵管:卵巣と子宮を繋げる細い管
・子宮頸部:膣に繋がっている子宮の下方部分
・膣:子宮頸部を身体の外側へ繋げる筋肉の管
月経周期はホルモンによってコントロールされています。どの周期でも、エストロゲン値の上昇が卵巣に卵子の製造、またその放出を引き起こします(排卵)。子宮内膜も厚くなり始めます。
排卵の後、黄体ホルモンが子宮内膜を厚くするのを助け、妊娠の準備を整えます。
卵子は卵管を通って移動していきます。妊娠することがなければ、卵子は体内に吸収されます。エストロゲン値と黄体ホルモン値は下がり、子宮内膜がはがれて月経として体内に残ります。(子宮からの血液の流出)
卵子の排出が起こってから月経が始まるまでの期間は10~16日です。
月経とは何か
月経は血液と子宮内膜によって成り立っています。
月経は3~7日間続き、この間に女性は大匙3~5杯分の血液を失います。
これより多い量の血液を失う女性もいますが、月経が重い場合は助けとなるものを入手することができます。
排卵の間に何が起こっているのか
排卵は卵巣から卵子を放出することです。女性は卵子をすべて蓄えた状態で生まれます。月経が始まると、ひとつの卵巣(まれに2つ)が発達し、月経周期ごとに排出されます。
排卵の後、卵子は24時間生きています。1ヵ月にひとつ以上の卵子を排出すると、最初のものが排出されてから24時間以内に2つ目の卵子が作られます。
男性の精子と卵子が受精した場合、妊娠します。精子は性行為の後7日間、卵管の中で生きることができます。
排卵が起こらない場合、女性は妊娠することができません。混合ピル、避妊パッチ、避妊注射などのホルモンに関する避妊法は排卵を止めるはたらきをします。
妊娠しやすい時期はいつなのか
受胎期認識を行っていない限り、いつ排卵が起こるのか特定することは困難です。たいていの女性は、排卵は次の月経の10~16日前に起こります。
妊娠しやすい時期を知ることは妊娠を計画する、あるいは避けることに利用することができますが、受胎期妊娠の練達した指導者の指導を受けなければなりません。これには、膣分泌液の検査、毎日の体温測定、そして排卵がいつ最も起こりそうか特定することに役立てるために月経周期の日記をつけることが含まれます。
月経周期の14日目に妊娠しやすいと言ってしまうのは正しくありません。これは規則的な、28日の月経周期がある女性には言えることかもしれませんが、周期が長い、あるいは短い女性には当てはまらないのです。
通常の膣分泌物
膣分泌物(「膣帯下」と呼ばれることもあります)は月経周期の中で変化します。排卵の時期には薄く、伸びやすくなり、生卵の黄身に似たようなものになります。