風邪について知っておきたい5つの事実

症状

1. カゼウイルスは私たちを病気にしない

「病気になったと感じるのは、あなた自身の免疫反応によるものです。免疫システムはウイルスを検出し、白血球と化学物質メッセンジャーが鼻や喉の奥に押し寄せます。これが、頭痛や鼻づまりといった症状を引き起こすのです」と、20年以上にわたりカゼを研究してきたカーディフのコールド・コールド・センターのロン・エクルズ教授は言っています。

カゼをひいたとき、ウィルスは鼻と喉の奥を攻撃します。体の自然な防御機能が働き始めるまで、が働き始めるまでにそれほど時間はかかりません。

2.鼻づまりは勃起組織の膨張によるものである

「カゼをひくと、鼻の内側は戦場のような状態になります」とエクルズ教授は言います。鼻が詰まってきたと感じたら、それは粘液のせいではなく、鼻の中の欠陥が炎症を起こしているためです。

鼻の内側は勃起組織(性器の組織に類ている)でできています。カゼをひいたとき、白血球が感染した領域に洪水のように押し寄せてウィルスを攻撃するため、血管が腫れ上がります。これにより、鼻の中の通路を狭くし、呼吸するときに空気の流れを制限してしまうのです。うっ血除去スプレーは腫れを軽減するので、呼吸しやすくなります。

3.目からカゼをひくことがある

感染した人が咳やくしゃみをすると、粘液の飛沫が空気中に放出されます。もし、飛沫が手に付着した場合(たとえば、手を振ったり、ドアノブなどの汚染された物に触れたりするなど)、触ったときに飛沫に含まれるウィルスを目や鼻に入れてしまうのです。

多くの人は、思っているより頻繁に目や鼻をさわります。管が目と鼻腔をつないでいるので、ウイルスは目から鼻や喉に容易に移動し、感染を引き起こすのです。しっかり手を洗わないと、感染を防ぐことはできないのです。

4.子どもは大人よりもカゼをひく

大人の場合10人中2〜3人カゼを引くのに対し、子どもは10人中7人がカゼを引きます。このため、チャイルドマインダーや保育士、学校教師など、子どもと一緒に多くの時間を過ごす人は、カゼウィルスを体内に取り込んでしまう可能性が高いです。

5. 黄色の粘液は白血球が原因である

免疫システムが冷たいウイルスと戦っているとき、最初の症状の1つは、鼻から透明な鼻水が出てきます。カゼが進行するにつれて、粘液はより濃く、黄色くなった後、緑色になります。白血球は、鼻に集中し、カゼが悪化するにつれてその数が増えるので、このような粘液の質や色が変わります。

「黄色や緑色の鼻水は細菌によって引き起こされる、と考える人は多いのですが、実際は違います。これは粘液の中に何十億もの白血球があるからなんです」とエクルズ教授は述べています。

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