クラミジア感染症についての基礎知識〜症状、原因〜

症状

クラミジア感染症とは?

クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)という細菌によって起こる性感染症(STI)です。

症状

感染の初期段階では症状はなく、感染していることに気づきません。 症状は感染してから1〜3週間後にあらわれます。
排尿時の痛み(しばしば灼熱感)
下腹部痛
セックス中の痛み
女性の腟(ちつ)分泌物
生理不順
妊娠しにくい
男性の陰茎からの分泌
男性の睾丸の痛み

原因

菌をもっている人と性的接触をすることで感染する可能性があります。
性交時にコンドームを使用しない場合、感染するリスクが高くなります。
妊娠および妊娠の可能性のある女性が感染した場合、胎児に感染する可能性もあります。新生児にとっても肺炎や眼の感染(失明の原因となり得る)を引き起こす可能性があります。

予防法

性交パートナーの数を制限し、常にコンドームを使用してください。
腟内の良好な細菌の量を減少させ感染の危険性を増加させる可能性があるため、腟洗浄(ビデ)を避けます。
ノンオキシノール9などの殺精子薬を使用することを考えている場合は、殺精子薬が生殖器刺激を引き起こし、感染リスクを高める可能性があることに注意してください。 しかし、殺精子薬とともにコンドームを使用することで予防になります。
25歳以下の女性で、現在または過去に様々な種類(口、腟または肛門)の性交を経験している人は、クラミジアおよびほかのSTIについて定期的に医師の検査を受けるべきです。

治療方法

抗生物質で治療されます。 これらの抗生物質は、通常、錠剤の形態で与えられます。 抗生物質へのアレルギーがあるか、妊娠している可能性がある場合は医師に相談してください。
薬はすべてを飲みきり、服用を完了するまで性交をしないようにしてください。 抗生物質服用中に、発熱や胃の痛みが出現した場合は、すぐに医師に知らせてください。
未治療のまま放置すると、からだのさまざまな部分に広がり、さらなる障害を引き起こします。 眼に広がると失明の原因にもなります。 女性では子宮および卵管に広がる可能性があり、不妊症または子宮外妊娠につながる可能性があります。 男性では睾丸と前立腺に広がり、腫れ、排尿時の痛み、発熱、腰の痛みを引き起こす可能性があります。

医師に質問すべき事項

どのような治療法が最適ですか?
治療はどれくらいの期間続くでしょうか?
パートナーにクラミジアがうつるのを避ける方法はありますか?
妊娠しました。 赤ちゃんに何か危険がありますか?
STIを発症する危険性はありますか?
薬が効き始めるまで、症状を軽減するために自宅でできることはありますか?
パートナーは検査を受けるべきですか?

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