妊婦の増量不足〜常態に戻すための四つの方法〜

治療方法

妊婦の増量不足

今回ばかりは、体重が増えてもいいだけでなく、増やすことが必要不可欠なのです。十分な増量を達成できない場合は、是非これからご紹介する方法を参考にしてください。

多くの妊婦は、特に意識しなくとも簡単に体重が増えていきます。しかしながら、中には、太りすぎ、ではなく、太らなさ過ぎる、ということが問題になっている人がいるのです。理由(新陳代謝、身体問題、つわり、食欲不振、その他医学的要因)は何であれ、増量不足は妊娠関連の深刻な合併症のリスクを高めかねません。実際、妊娠中に10kg以上増量しなかった妊婦の赤ちゃんは、早産、妊娠齢に対して小さいからだ、子宮内での成長の限界などを強いられるのです。(例外的に、既に過度に肥満体の女性は、医者の監督のもと10kg未満の増量で問題無い場合がある。)

そうは言っても、多くの女性が妊娠初期の数週間に30g増やすのにも苦労しますし、逆に数十グラム減量してしまう人さえいます。幸い、妊婦が吐き気に襲われていたり食物嫌悪が酷くて栄養を摂取出来なくても大丈夫です。子宮はとても小さく、栄養面のニーズもすくないからです。したがって、妊婦の増量不足は妊娠初期のうちは赤ちゃんにほとんど影響を与えません。

ところが妊娠第二期以降に入っても推奨される増量レベルを達成できていない場合は別です。赤ちゃんが大きくなるにしたがって、より多くのカロリーや栄養素が必要になりますから、増量に力をいれて、体重を徐々に増やしていかねばなりません。

但し、推奨される増量レベルを達成できていなくても負担に感じる必要はありません。妊婦に合わせて医者か栄養士が食事プランを作ってくれます。とりあえず、ここでは妊娠中に適切な増量を達成するための幾つかのアドバイスをご紹介します。

もっとカロリーを接取する

当たり前にきこえるかもしれませんが、繰り返し強調しておく価値はあります。妊娠中適切な量のカロリーを摂取しているのに、増量が追いつかない、というのであればそれはもっと食べる必要があるということです。増量のペースが著しく遅い、というのであれば食べる量を相当増やさねばならないのです。食欲がなくなってしまったのであれば、少量でもカロリー十分な高品質食品をとることに重点を置くと良いでしょう。良い選択肢としては、健康的な脂肪の多く含まれている食物(アボカドやナッツ)、カロリー量の多い穀物やマメ科植物(高密度の全粒小麦パン、栄養豊富な全粒穀物シリアル、パスタ、エンドウやインゲンなど)が該当します。
サラダ等の低カロリーメニューは今は控えておきましょう。今は食欲が抑えられると困る時期ですから。代わりに、もっと栄養価が集中している食物を食べましょう(ブロッコリーの代わりにドライアプリコット等)。

ジャンクフードに頼らない

足りないカロリーをドーナツで埋め合わせしたくなるのもわからなくはないですが、耐えましょう。糖分たっぷりの食品や油だらけのフライドポテトは体重を増やしはしますが、栄養を供給することはありません。妊婦には体重と栄養の両方が必要なのです。

食事は頻繁に取る

多めの食事を一日に三食をとるよりも、少量の食事を一日六食(約二時間おき)とる方がよいのです。良い選択肢としては、トレイルミックス、グラノーラ、チーズ、全粒穀物マフィン、グアカモーレ、ピータチップスとホムス、ピーナッツ/アーモンドバターとベーグル、ベイクトスイートポテトフライ等があります。食べる気分でない、というならば、濃くて栄養満点のスムージーを作って小麦麦芽で強化しましょう。

無理はしない

活発な運動を日常的に行っていますか?多少レベルを下げてみましょう。(カロリー消費量が多くなれば、増量はそれだけ難しくなるのです。)強度の高い水中エアロビクスからジョギングや散歩に切り替えてみましょう。また、多忙を極めたスケジュール故にきちんと食べられていないというのならば、これも改善しましょう。

極端な例では、妊娠悪阻と呼ばれる状態に陥ってしまう女性もいます。これは深刻且つ連続的な吐き気・嘔吐症状を指し、つわりよりも妊婦を衰弱させます。悪阻が発症している場合は、常に吐き気を抑えられなくなります。これは大変な事態です。というのも、妊婦や胎児に必要な栄養素やビタミン摂取出来ないだけにとどまらず、脱水症に陥る可能性さえあるからです。この症状は、二人以上の子どもを抱えている女性や乗物酔いをしたことのある女性の間で一般的に見られます。妊娠悪阻の可能性があると思われる場合は、医者に必ず知らせましょう。症状の度合いに応じて投薬処置を施してくれるでしょう。

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