赤ちゃんに日中断乳をしても大丈夫でしょうか

哺乳瓶への移行
こんな疑問が浮んでいるかもしれません。「もうすぐ仕事に復帰しなければならないのですが、搾乳はしたくないです。日中の母乳の授乳をしなくても、朝と晩だけ母乳保育を続けることはできるのでしょうか。」
働くお母さんたちに良いお知らせがあります。母乳育児はすっぱりと止めなければならないものではありません。実際、多くのお母さんたちが働いているために日中は母乳を与えず、朝と晩だけ母乳を与えています。前もって、このことを考えて計画を立てておけば、赤ちゃんにもお母さんにも移行がスムーズとなります。
職場に戻る2-3週間前から徐々にゆっくりお昼の母乳の授乳を止めていきましょう。少しずつ、お昼の母乳の授乳回数を減らしていき、赤ちゃんとお母さんの体を慣らしていきましょう。突然止めてしまうと、赤ちゃんにストレスを与えるだけでなく、母乳が乳腺に溜まって痛みとなることに繋がります。そして、時には非常に痛みのある炎症である、乳腺炎の原因となる可能性もあります。
すでに粉ミルクを与えている場合は、お昼の授乳を哺乳瓶に切り替え始めましょう。パートナーや、自分のお母さん、または仕事復帰後に面倒をみてくれる人に哺乳瓶で授乳をしてもらうことができるようであれば理想的です。母乳育児の赤ちゃんはお母さんから哺乳瓶で授乳されるのを嫌うことがあります。おそらく、それは赤ちゃんが混乱しているからだと思いますが、哺乳瓶での授乳をお母さん以外の人からされるとすぐに受け入れることが多いです。しかしながら、そうした人に哺乳瓶の授乳を頼めず、自分が哺乳瓶で授乳をする場合でもそれでも問題はありません。お母さんの母乳に慣れている赤ちゃんの混乱を最小限にしてあげるよう努力してみましょう。例えば、授乳服を着ないようにしたり、またはいつも授乳しているソファに座らない、等です。また、授乳中に赤ちゃんがお母さんの長い髪で遊んでいるようであれば、髪を縛っておきます。
まわりの景色を変えることも役立ちます。いつも屋内で授乳していた場合、公園や裏庭などの屋外で授乳してみてもよいかもしれません。雲の流れ、鳥の声、温かいそよ風で気をそらすことができるかもしれません。お昼の哺乳瓶での授乳が成功したら、午前半ば、午後半ばの哺乳瓶での授乳を行ってみましょう。お母さんが仕事に行っている間の授乳時間に合わせて哺乳瓶の授乳に切り替えていきましょう。
どんなに準備しようと、職場復帰した最初の1週間は少し感情的になるかもしれません。目覚ましを早くかけて早起きすることで、起床時の赤ちゃんに授乳する時間ができ、また家を出る前に授乳する時間ができますので、お母さんと赤ちゃんが楽になります。これにより、お母さんはリラックスすることができ、気分が落ち込まずに、胸も軽くして出勤することができます。
夕方帰宅する時間の1時間前からはミルクを与えないように面倒をみてくれている人にお願いしましょう。帰宅が遅れる場合は、面倒をみてくれる人にそれを伝えれば、帰宅するまで我慢できる量のミルクを与えさせることができるでしょう。胸がパンパンに膨らんだ状態で帰宅したら、赤ちゃんのお腹が満腹でぐっすり寝ているとなると、母乳育児を続けながら働くということを始めるのが大変になってしまいます。
覚えておいてください。以上のような、働きながら母乳育児を続けるということは、数多くのお母さんが実行して成功していることです。あなたにもきっとできます。