男性のためのベストなダイエット法〜体験談〜

1つのダイエット計画から次の計画へ
Marv Leicher氏は、4年間にわたり、あるダイエットの計画に従い、自身の体重の変動を観察した所、ついに体重を減らし、その状態を維持するための、秘密の公式の発見に成功しました。Leicher氏は低脂肪食を食べることから始めました。結果として、数ヶ月間で体重は落ちました。そして、よりウエストが細い、スリムなズボンを買いました。しかし、やがて体重計の数値は再び上昇を始めました。失望したLeicher氏は友人のアドバイスを受けて、高タンパク質、低炭水化物の食事を始めました。すると、数週間もしないうちに、再び体重が減り始めました。 4ヶ月後、彼は新しいジーンズ履き、格好いいワードローブを買いました。
私は心から、もう大丈夫だと思っていました。これでもう安心だと。その後、休暇のシーズンが来て 、職場でのパーティー、家族での食事会が終わったときには、Leicher氏は10ポンド増量していて、再び肥満への道を歩み始めていました。
「その時、私は自分自身に言いいました。”ちょっと待って、私は有能な男だ。これはロケット科学なんかじゃない。対処出来るはずだ、と。」
そこで、Leicher氏は腰を据えて、効果がありそうだと思われる食生活について、リストを作りました。聞いたアドバイスは、すべて実行しました。 朝食を食べる、食べない、ヘルシーな間食をとる、間食を取らない、など。「最終的に6つのルールで落ち着きました。率直に言えば、他の人に見せるのは恥ずかしいことでした。でも、過去の罪に対しての償いだと感じることなく、起こせる変化なのだと知っていました」
3ヶ月も経たないうちに、彼は大学にいた頃と同じの体重に戻ることができました。そして今回は、そのままの体重を維持することができました。 「約一年経ったので、今は自分はダイエット中だとは思っていません。今では、単なる私の食習慣なのです」
人気のあるダイエット法は、どのような効果があるのか?
何が効果があって、何が効果がないのか?毎年、約38,000のダイエット本が印刷され、毎月2,500本が棚に並んでいます。言うまでもなく、毎月、雑誌は新しい流行のダイエットに大騒ぎしているので、豊富に選択肢があります。そして最近では研究者でさえ、この波に乗ろうとしています。
アメリカの国立衛生研究所と大学の医療センターは、アトキンズ・ダイエットとアメリカ心臓協会が提唱するサウスビーチ・ダイエット、そしてゾーンダイエットを比べたテストに、何年も何百万ドルも費やしました。
そのなかで、驚愕する事がわかりました。多くの公式団体によって広く支持されている低脂肪食ダイエットは、ほとんどの専門家が考えていたほど、安全で効果的ではないことが明らかになったのです。一部の人にとっては、低脂肪食ダイエットで体重を減らすことが可能ですが、通常は体重の減少が見られるのがかなり遅く、1ヶ月に1~2ポンドしか減りませんでした。さらに研究では、悪玉コレステロール(LDL)のレベルが低下している間、善玉コレステロールのレベルも低下することが分かっています。。低脂肪食を実践している人の多くは、心臓病の独立した危険因子であるトリグリセリドの上昇も確認されています。
ほぼすべての人にとって驚きだったのが、低炭水化物・高タンパク質食(アトキンス・ダイエット)は、予想よりずっと安全で効果的であることが証明されたということです。ここでは、卵とベーコンを盛り込んだ食生活がとられ、パンは避けるよう警告されました。研究の結果、太りすぎまたは肥満の人には、高タンパク質・低炭水化物ダイエットは本当に効果があることが示されています。
「これらのダイエットは、殆どの人を正しい方向に導いてくれます」と、Oakland Research小児病院の上級研究員であり、American Heart Associationの広報担当者であるRonald Krauss医師は語ります。「体重や体脂肪が減少し、トリグリセリドやLDLコレステロールが低下すると同時に、良好なコレステロール値が維持されます。低炭水化物ダイエットは体重減少なしでもインスリン感受性を向上させるので、糖尿病に対しても優れた防御効果をもたらしてくれます。」
ダイエットをしている人にとって、最も良いニュースは、高タンパク質・低炭水化物ダイエットは、低脂肪ダイエットに比べて、平均的に、早くダイエットの効果をもたらす、ということです。
一般的なダイエット法を、別のもの対抗させる最新の一連の研究の中で、アトキンス・ダイエット、ゾーン・ダイエット、オーニッシュ・ダイエットに焦点をあてました。 12ヶ月後、アトキンス・ダイエットをとったボランティアの人は、他のダイエット方を実行した人に比べ、2倍以上の人が体重を減らしていたことが分かりました。ただし、劇的に体のラインをを変えようと思っているのであれば、この数字はそれほど魅力的ではありません。平均的な体重減少はわずか10.3ポンドでした。
最近、人気のあるダイエットに関する接戦を繰り広げる研究の中では、実際に、アトキンスダイエットは他のダイエット法に比べ、より速く、多くの体重減少をもたらすため、最初の数か月でリードがみられます。多くの専門家が、タンパク質が豊富な食品は、炭水化物が豊富な食品よりも、お腹を満たす効果があるかもしれないという考えを受け入れるようになってきました。
残念ながら、アトキンス・ダイエットののリードは通常、年末までは続きません。例えば、4つの一般的なダイエット計画を比較した2006年の英国の調査では、高タンパク氏・低炭水化物ダイエットをすすめたボランティアの被験者は、他のダイエット方をとった人たちに比べ、より早く体重を減らしました。しかし、1年後、4つすべてのダイエットでは、約13ポンドという大体同じくらいの体重減少がみられました。さらに、ダイエットを比較したいくつかの研究では、非常に高い脱落率が見られたこともわかっています。たとえ研究者が監視していたとしても、殆どのダイエットするのが難しいというのがわかりました。
ベストなダイエット法
がっかりしますか?確かにそうかもしれません。しかし、一時的なダイエット法やプログラムについて流れているうわさの影には、個々の成功事例もみられ、このことはダイエットに取り組む人にとっては重要な情報です。
カリフォルニア大学バークレー校の栄養学科教授であるJanet King博士は、「これらのすべての研究を見ると、ほぼすべてのダイエット法は、一部の人々には非常に効果をもたらしますが、他の人々は体重を落とさないことがわかります 」と語ります。高タンパクダイエットは、初期に体重を落としやすいため、この段階ではの利点があるかもしれません。ただし、すべてのダイエット方には、1つの共通点があります。それは、特定の種類の食品を制限し、カロリーを制限するということです。「ほとんどのダイエットは短期間で効果があります。なぜなら食事の選択肢をシンプルにするからです。」と、キングは言います。 「炭水化物を制限するものもあれば、脂肪を制限するものもあります。しかし、どの方法であっても、結局はカロリーを減らすということが共通しています。」
なぜ成功する人がいるのか?その理由は簡単です。動機づけです。 「本当に重要なのは、きちんと守るということです。ここが、人によって結果がわかれるポイントです。基本的にベジタリアンの男性にとっては、アトキンス・ダイエットを守るのは簡単ではありません。またステーキや卵が好きな男性が、低脂肪でほぼ野菜しかとらないダイエットをしたとしても、長く続けるのは難しいのでしょう。
ミネソタ大学の心理学者Kathleen M. Vohs氏は、自分が食べたいと思えるような食事に、一番近いダイエット法を選ぶことが、重要だと考えています。彼女は挑発的な理由を提供します。 「研究によって、自己制御には限りがあることがわかっています」とVohs氏は述べています。 「初めては簡単なように思えるかもしれませんが、繰り返し自我をコントロールするようになると、その能力は衰え始めます。」
言い換えれば、夕食を食べるというプランに固執するよりも、特に自分が好きな食べ物が制限されているような場合は、ヘルシーな朝食を食べる方が簡単です。そして、自分が好きな食べ物をほとんどすべて制限するようなダイエット法を続ける方が簡単です。
ある男のダイエット計画
このことは、人気のあるダイエット法を断念し、自分で計画を立てることを決めたときに、Marv Leicher氏が心に留めた教訓です。 「基本的に、自分が一番簡単に行動に移せそうなダイエット方を選びました」とMarv Leicher氏は言います。 「清涼飲料やフルーツドリンクをあきらめるのは、自分にとっては大したことではなかったので、堅く守ることができました。水分からカロリーはとりませんでした。ただし、私は目の前に出された食事を、半分残すことを守れるような人ではないので、食事量を分けるのは諦めました。代わりとして、デザートは食べないようにしました。以前は、ランチの時間は職場の人たちと外食していたのですが、今はヨーグルトを1カップと、トレイルミックスを持参するようにしています。天気が良ければ、30分ほど散歩をして、それから簡単にランチをすませています。こういった少しの事ですよ。」少しのこと。しかしLeicher氏にとっては、大きな成果をもたらしています。昨年、彼は30ポンドを減らしました。そして何よりも、今もその体重を維持できているのです。