妊娠中の歯茎の痛みと出血についての基礎知識

その他

妊娠中のさまざまな変化

妊娠は身体のあらゆる部分に影響を与えます。妊娠中には歯茎のトラブルも起こります。

妊娠して膨らむのはお腹だけではありません。妊娠中は、歯茎も非常に柔らかくなり、腫れて、赤く、敏感になり、特に歯磨きやフロスをしているときに出血することがあります。

妊娠中の歯茎の痛みと出血の原因とは?

粘膜の腫れを引き起こす妊娠中のホルモンの変化によって、妊娠15週目頃から、歯茎は炎症を起こし、出血しやすくなります。これらのホルモンの変化によって、口はバクテリアやプラークの影響を受けやすくなります。バクテリアとプラークは、妊娠中に歯茎を柔らかくし、適切な治療をしないと、歯肉炎や虫歯になることがあります。

知っておくべきこと<

歯茎が多少柔らかくなるのは問題ありませんが、歯茎が真っ赤になって、ひどく痛み、歯磨きをしたときに歯ブラシがピンク色になったり、口をゆすいだときに出血している場合、歯肉炎になっているかもしれません。歯肉炎は、軽度で比較的無害な歯茎の炎症です。しかし、歯肉炎は歯周炎と呼ばれるより深刻な症状に発展する可能性があるため、歯の手入れは非常に重要です。ある研究で、妊娠中の歯周炎は、早産や低体重児、さらには子癇前症のリスクを高めることが示されています。妊娠中、歯や歯茎のケアを十分にしないと、放置していた虫歯がぐらついて、抜けてしまう可能性があります。

歯磨きをしたときに、歯茎に血の塊があることに気づいたら、歯医者で診てもらってください。ほとんどの場合、アフタ性口内炎または化膿性肉芽腫です。妊娠中、小さな丸い赤い腫れ物が、腕、手、顔など全身に現れることがありますが、特に歯茎によく見られます。あまりにもひどい場合、病院に行って切除してもらうこともできますが、通常、産後には自然に治るはずです。

歯茎の痛みと出血に対してできること

検診を受ける
妊娠中に少なくとも一度は、検診とクリーニングのために歯医者に行きましょう。しかし、妊娠していることを歯医者に伝え、X線検査や麻酔が必要な治療は行わないようにしてください。

歯のケアをする
1日2回の歯磨きとフロスを習慣にしてください。しかし、歯や歯茎を傷つけないように、柔らかい歯ブラシを使ってください。歯磨きとフロスのテクニックが必要です。フロスを正しく使わないと、敏感な歯茎を傷つけることがあります。また、歯を磨き過ぎると、歯茎が傷つき、炎症を起こしてしまうことがあります。歯ブラシやフロスを正しく使えているかわからない場合は、歯医者に行ってチェックしてもらいましょう。

舌を磨く
歯だけでなく舌も磨くことで、口の中の細菌の数を最小限に抑えることができます。

マウスウォッシュを使う
一度歯磨きをしてから次の歯磨きをするまでに、バクテリアとプラークを減らすために、毎日使えるおすすめのマウスウォッシュを歯医者に尋ねましょう。

必ず口をゆすぐようにする
妊娠中つわりがひどい場合、嘔吐した後は必ず歯を磨くようにし、最低限、うがいはしてください。それは、口の中に残っている嫌な感じを取り除くだけでなく、嘔吐物に含まれる酸やバクテリアも取り除きます。

正しい食事をする
歯茎を強化し、出血しづらくするために、食事からビタミンCをたくさん取れているか確認してください。そして歯と骨を強く保つために、1日に必要なカルシウム摂取量を満たしてください。

甘い物を控える
可能であれば、甘いお菓子は食べないようにしましょう。特に、すぐに歯磨きをすることができない場合、歯にくっつくような甘い物は食べないでください。ドライフルーツも砂糖のような働きをすることを覚えておいてください。間食はナッツやチーズにしましょう。

ガムを噛む
食事の後に歯磨きができない場合、シュガーレスガムを噛んでください。アレルギーがなければ、一つかみのナッツや小さなチーズを食べてみてください。すべて抗菌効果があります。

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