幼児の食習慣〜いくつかの良いルール〜

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幼児の食生活と栄養

赤ちゃんはよく動く、注意散漫な幼児となり、子供の口から食べ物を食べさせることで、お母さんは苦労します。結局のところ、動き回ることができるようになった幼児は、じっと座って食べるよりも、自分の世界を探検して回ることに関心があるためです。子供のお食事用のハイチェアのベルトを体に巻いて座らせ食べさせることぐらいしかできません。 次に、出した食べ物を子供が食べるかどうかが問題となります。幼児がほとんどの食べ物が好きでない場合は、食べ物について非常にえり好みが激しくなる可能性があります。発達しつつある、幼児の独立心にこの困難が加わります。お母さんが顔の前に食べ物を持っていくと、「いや!」と大きな声で主張します。このため、食事を食べさせようとするお母さんの努力は完全にブロックされてしまいます。それでも、実際は、この時期は健康的な食生活について子供に教える最適な時期でもあります。なぜならば、今、子供が発達させている行動パターンは、大人になった時にとるであろう可能性のある行動パターンだからです。このため、幼児に食事のルールとマナーを教えることから、適切な行動パターンの教育をスタートさせましょう。

健康的な食事と間食を用意しましょう

子供が完全に夕食を食べるつもりがないわけではなく、ファーストフードに行くようであれば、お店のメニューには何があるかをみてみましょう。栄養のある食べ物を好きになることを学ぶためには非常にいい機会となります。脂肪、糖分、コレステロール、塩分の多い食べ物は制限をしましょう。何を食事に出したらよいのでしょうか。脂肪分の少ない牛肉や鶏肉、魚、脂肪分の少ない乳製品、色彩の鮮やかな野菜と果物、全粒粉パン、全粒粉を使ったパスタ、全粒粉を使ったシリアルを中心にしましょう。味も良く、健康的な食事を用意するためには、栄養素を摂りやすくするために、アドバイスに従い、子供の好物に合わせて選んでみましょう。毎食時、全ての食品群から子供がバランスよく食べなくても心配しないでください。全体として子供の食事にバランスが取れていれば、健康に問題はありません。

子供からのシグナルを受け取りましょう

お父さんお母さんが良い食事についてよく知ることは大事ですが、小さい子供は食べる必要があれば食べますし、必要がなければ食べないので、小さい子供が非常にうまくバランスを取っていることに気が付くことは重要なことです。ある日には、子供は沢山食べます。別のある日には、何も食べないこともあります。しかし、これは正常なことですので、どれだけ食べなければならないと決める必要性について心配する必要はありません。実際、子供がお腹が空いていないときに、子供に食事を摂るように主張するのではなく、食べて欲しいとお願いしているかと思います。子供に健康的な食事習慣を教える一貫の一つは、子供が空腹感や満腹感を感じている時がいつなのかを子供が認識することに力を貸してあげることです。「もう一口食べなさい」と強制された子供は、満腹だという体からのシグナルを無視することになってしまうため、のちに過食や肥満の問題につながる可能性があります。このため、子供には通常の食事と間食を与え続けるようにし、もし子供が食べられない時は、食べなくてもよいようにしましょう。その後に、健康的な間食を摂るように子供に勧めましょう。子供が一貫してお皿に乗っている食べ物を最後まで食べないようであれば、お皿に乗せる量を減らし、子供が食べたいようであればおかわりをさせるようにしてみましょう。子供がきちんと成長しているようであれば、子供の成長が正常値内であると自信を持ってよいのです。

よいお手本となりましょう

小さな子供は、大人がしていることをしたがります。ですから、子供は大人の手袋をはめてみたくなったり、お父さんの携帯電話で話をしたがるのです。お父さんお母さんが魚、鶏肉、全粒穀物、沢山の野菜や果物を食べ、脂物やジャンクフードを食べないようにしているのをみれば、子供もおそらくそれに従うでしょう。それに、夕食時にお母さんはクッキーを食べてるのに、子供はどうして野菜を食べなければいけないの?という難しい質問に答えなくてよくなります。

色々取り混ぜて与えてみましょう

小さい子供が朝食にターキーチーズのロールサンドイッチを朝ごはんに食べてはいけないことはありませんし、夜ご飯にオートミールを食べてはいけないというわけでもありません。栄養がある限り、いつの食事で食べてもよいわけです。昼食に全粒粉のパンケーキにフルーツを添えたものを与えたり、グリルチーズサンドイッチを朝食に与えてもよいのです。子供が興味をそそられるものを食べれば、喜んで全部食べることでしょう。

新しい食べ物を出し続けてみましょう

小さな子供が即座に「おいしい」と言わないとしてもがっかりしないでください。「いやだ」と言っても本当に「いやだ」ということを意味するわけではないことを覚えておくと良いでしょう。「いやだ」が意味しているのは、「今はいやだ」ということが多いのです。ある研究では、子供が新しい食べ物を受け入れるまでに10-15回、いやだといっていることがわかりました。このため、毎回、格闘する必要はありません。最初にうまくいかなければ、単純に何回も何回も繰り返してみてください。

家族団欒で食事しましょう

家族団欒の食事は小さい子供のための健康的な食習慣モデルには最適です。それだけではなく、こうすると食事の時間は単に食べるための時間だけではないことについて教えてくれます。テレビを消して、テレビゲーム機を片付けて、家族や友人とつながることができる大切な時間なのです。加えて、家族団欒で食事を摂る子供は、そうでない子供と比べて、多くの野菜や果物や全粒穀物を食べ、ジャンクフードを多く摂っていない、という研究結果があります。放課後の活動に参加している年齢の兄弟がいて、夕食の時間に家族団欒をするのが時間的に厳しい場合は、例えば日曜の少し早い昼食時等、皆が家にいるときに家族団欒で食事しましょう。

子供に選択権を与えてみましょう

幼児は独立心があるので、健康的な食事の選択肢を与えてみましょう。例えば、朝食には全粒粉のワッフルと全粒粉のシリアルのどちらがよいか、選ばせてあげましょう。子供が自分で物事を管理したいという欲求を利用し、子供が健康的に食べられるようにすることができます。

食料棚をきれいにしましょう

ポテトチップス、クッキー、キャンデー、加糖されたシリアル、ソーダ水類を家において置かなければ、子供はおそらくそうしたものを飲んだり食べたりしません。結局のところ、ジャンクフードを完全に禁止する必要はありません。時々、誕生会などの特別な場で、こうした食べ物は多すぎなければ食べてもよいと教える意味で、ふるまうことは大丈夫です。そうすれば、隠れてこうした食べ物を食べるようにはなりませんし、我慢しすぎて最後にどか食いすることにはなりません。

素早く調理するコックになるのは諦めましょう

子供が食べたいと思う食べ物を作ってあげたいでしょうけれど、お母さんはレストランのコックではありません。子供のためだけの食べ物をつくるより、子供が毎食食べたい何かをわざと用意してみましょう。例えば、トマトパスタやポテトのチーズ焼き等です。次に、それ以外にテーブルにある食べ物を食べてみるように勧めてみましょう。例えば、鶏肉のオーブン焼きやベジタブルシチューです。それをテーブルに置いてみましょう。もっと食べたいと思えば、子供はテーブルにおいてあるものを食べるようになります。

牛乳と果汁ジュースの摂取に注意しましょう

もちろん、牛乳や果汁ジュースは幼児の健康的な食事の一部です。しかし、牛乳を1日に16-24オンス以上、6オンス以上の果汁ジュースを飲むと、お腹がいっぱいになってしまい、他の栄養価の高い食べ物を摂ることができません。この問題から子供を守るために、たくさんの水、もしくは薄めた果汁を与えてみましょう。また、この方法は果汁ジュースに含まれるカロリーや糖分をカットし、お腹も長持ちさせてくれます。

いまのところ、子供が同じものしか食べなくても心配しないでください

食べてくれるものが、綿飴でないのであれば、幼児はよくある、偏食をさせても大丈夫です。通常、偏食は長く続きません。これをストレスにする必要はありません。子供には様々な健康的な食べ物を出し続けましょう。これはすぐになくなるもので、この偏食は時がくればなくなるものだということをいつも念頭にいれておきましょう。今の偏食は長期的な健康問題をもたらすものではありません。

食べ物を愛情の表現やごほうびとしてあげないでください

トイレに行けた、おもちゃを片付けた、等のよいお仕事をした子供は称賛に値します。でも、それができた度に、ごほうびをあげるようにすると、子供の食べものに対する不健康な感情を作ってしまうために、後に過食につながる可能性があります。同じ理由で、愛情表現として食べ物をあげないようにしましょう。これも子どもに対し、感情と食べ物の間に不健康なシグナルを送ってしまうことになり、その結果、過食へとつながる可能性があります。子供のごほうびをあげたり、愛情表現をしたいのであれば、抱きしめたり、キスしたりしてあげましょう。それは子どもにとって、キャンデーよりも価値があり、カロリーもありません。

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