妊娠第24週の赤ちゃんとお母さんの変化

妊娠第24週目の赤ちゃん
・赤ちゃんの顔が形成される
赤ちゃんの大きさは約30センチ、体重は約700グラムです。一週間に170グラムの割合で増えています。成長する臓器、骨、筋肉、蓄積していく脂肪により、体重が増えていきます。赤ちゃんがどのような顔をしていて、誰に似ているのか知りたいですか?赤ちゃんの顔はまだとても小さいですが、ほぼ完成形になっており、まつげ、まゆげ、髪の毛もあります。まだ色素がないために、髪の色は白です。脂肪は赤ちゃんの肌の下に蓄積されてきますが、この時点ではまだあまりありません。脂肪の蓄積が完成するまで、非常にやわらかい肌は透明で、よく見ると内臓、骨、血管が透けて見えます。しかし、この透明な姿は長く続きません。
・胎児の聴力
この頃、お腹の中の小さなロックスターの家のステレオからはどんな音楽が流れているのでしょうか?どんな音でも子宮内の赤ちゃんには聞こえます。肺から空気を吐き出す音、お腹や腸がガスでグルグル鳴る音、お母さんやお父さんの声(これは生後、声を認識することができます)、またクラクションが鳴る音、犬が吠える声、消防車の音等大きな音はなんでも聞こえます。
妊娠第24週目のお母さんの体
前は体の中にあったおへそが外に飛び出してきたのなら、それも妊婦さんが皆なるものです。膨れ上がった子宮が、おへそを飛び出させます。出産後はすべて元に戻りますが、おへそなどその他体の一部は少し前よりも大きく見えるようになります。これは皮膚が伸びたからです。これはお母さんが身につけることができる勲章の一つであると考えましょう。
・手根管症候群
妊娠第24週目、他に起こる苦痛は何でしょうか?手首と指に不快感があるかもしれません。これはロマンスでも赤ちゃんに対する興奮感からくるものではなく、手根管症候群が原因です。指と手首に感じる不快なチクチク感と感覚のなさは、タイピングを繰り返すなどの反復運動によって通常は起こりやすいものですが、手根管症候群は別の理由で妊婦をおそいます。妊娠中は一般的なむくみが、日中に下肢に水分が溜まる原因となり、その溜まった水分は横になると手を含む体中に再分配されるため、手首を走る神経も圧迫します。これが、指や手、手首の感覚がなくなることやチクチク感、痛みの原因です。
夜就寝時には手と腕を体の下にして寝るのではなく、枕を敷いて高くして寝ましょう。手と手首を振ることも役立ちます。ピアノの演奏やタイピングのような反復運動をしているのならば、手をストレッチさせるために休憩を取るようにしましょう。あまりに痛む場合は手首固定器具を使うと快適かもしれません。妊娠によるむくみが出産後に消滅した時、手根管症候群も消えてなくなります。
妊娠に関する様々な症状について聞いたと思いますが、どれも快適なものはありません。(髪の毛が増毛したこと、爪が成長するのが早くなり、胸が大きくなる以外には不快なものしかありません。)お皿洗いの数には関係なく、手のひらが赤くなり、かゆみなど見たところランダムな症状がでるものを想定していなかったでしょう。赤みは広がる可能性があり、足の裏にも広がることがあります。これは一般的な症状ではありますが、あまりに酷い場合は医師に相談してください。稀な合併症である妊娠時胆汁鬱滞かもしれません。これも妊娠ホルモンが原因です。週数が増えていく度に増えていくおかしな症状の一つです。(口の中に金属の味がする、足の肥大、唾液過剰、等)赤みについても、出産以外に、良い解決法はありません。それまでの間、体を温めすぎない、長風呂をしない、温かくなりすぎたりきつすぎる手袋や靴下をはかない等、赤みをさらに酷くさせることをしないようにしましょう。冷たい水に手をつけたり、一日に数回数分間、保冷剤で冷やすことで症状が緩和している人もいます。または、妊娠中は皿洗いをボイコットしてみるのも手かもしれません。パートナーには医者の命令だから、と言ってみてはいかがでしょうか。
その他アドバイス
医師はグルコース検査を24-28週の間に行います。血糖値により、一時的な症状で治療することが可能である、妊娠性糖尿病になっているかどうかがわかります。
ベビームーンのことを考えていますか?遠慮しないでください。妊娠に問題がない場合、妊娠中でも旅行に行くことは可能性です。飛行機を使う場合は医師に相談してください。ほとんどの場合、8ヶ月まで大丈夫です。
一般的な症状
・便秘
便秘になっていますか?妊娠ホルモンは腸の筋肉を緩ませる原因となり、腸が消化システムに食べ物を長く置いておくようになり、これによりお母さんにも赤ちゃんにも栄養がさらに吸収できるようになります。そうした良い理由がある反面、不快な面もあります。便秘を解消するために、多くの水分を摂り、腸内を消化物が早くそしてやわらかく出しやすいようにしましょう。
・片頭痛
この数日、頭痛がしていて、酷く、そして時々吐き気や視界の変化があるようであれば、それは片頭痛かもしれません。医師にそれを知らせ、何を食べたか、毎回頭痛の前にどこで何をしたのかをメモするようにすると、原因がはっきりわかります。そしてその原因を避けるようにしましょう。
・下腹部の痛み
子宮が成長を続けるため、子宮を支えている靭帯が引っ張られ痛みがでます。時々下腹部に痛みがでることは正常ですが、その不快症状が熱、寒気、出血を伴うものな場合は医師に相談しましょう。
・足がつる
こむら返りがおき始めた場合は、足を伸ばし足首とつま先をすねの方にやさしく曲げてみましょう。これはこむら返りを解消することができます。
・目のかすみ
コンタクトレンズが最近辛くなっていますか?もしくは最近目がかすみますか?妊娠ホルモンは涙の産生量を減少させ、これは目の炎症を引き起こし、目の水分蓄積を増加させ、一時的に視力を変化させます。これは出産後に直りますので、妊娠中の視力の変化についてメガネやコンタクトレンズを新調する必要はありません。
・足と足首のむくみ
自分の大好きな靴のサイズより、自分の足がむくんで大きくなっても驚かないでください。足に水が溜まらないように、できることをしてみましょう。座っている間は足を高く上げましょう。