妊娠中の発熱について知っておきたいこと

症状

妊娠中の発熱

妊娠中の発熱について、また、その際に服用しても問題の無い薬について解説して行きます。

気分が悪い?体温が上がって行くのが心配?
ここでは、妊婦にとって発熱とはどういう状態なのか、また、安全に服用できる薬と投薬のリスクについてなど、妊娠中の発熱について知っておくべきことをこれからご紹介しましょう。

妊婦にとって、発熱とは何℃のことなのか

体温が37.7℃に達した場合は、医者に直ちに連絡してください。そうでなければ、妊婦の微熱(37.7℃未満)は通常、心配の必要な状態ではありません。そうは言っても、無視していいものでもありません。体温計を確認して、温度が上がっていないか注意しましょう。

妊娠初期に発熱は起こるか

妊娠中のどの時期においても発熱の可能性はあり、妊娠最初の数週間に出る高熱は、後々にインフルエンザにかかることよりも危険です。近年の研究は、妊娠中の発熱(とりわけ第一期中)と先天性異常とを関係付けています。なおさら、(本当に気分が悪いときは)体温計を常に確認しておくべきですね。

発熱は妊婦と赤ちゃんにどんな影響を与えるのか

37.7℃未満の微熱は一般的に憂慮の対象ではなく、大抵妊娠に全く影響を与えません。しかし、これより高い発熱はより深刻になります。だからこそ、温度が上がり始めるなり医者に連絡することが必要なのです。高熱が出てしまうと、妊婦と赤ちゃんは深刻な合併症に苦しむ可能性がたかくなります。先天性異常には、神経管欠損、先天性心臓欠損、口蓋裂などが該当します。インフルエンザにかかると、入院治療をしなければならなくなったり、早産を引き起こしたりする可能性があります。これは、妊婦が風邪やインフルエンザの流行る時期にインフルエンザ予防注射を受けておく(十月頃が理想)なおさらの理由といえましょう。

妊娠中の発熱の原因

妊娠中の発熱の原因は、妊娠していないときの発熱のそれと同じです。実際、女性は妊娠中のほうがインフルエンザや風邪といった一般的なウイルス感染症にかかりやすい傾向があります。これは、子宮(身体は子宮をよそ者と判断する)に対して拒否反応が出ないよう免疫システムが抑制されているからです。

妊娠中、微熱は風邪などの無害のウイルス感染症によるものである可能性がある一方で、高熱はインフルエンザと関係している可能性があります。発熱は、バクテリア感染症(例えば、尿路感染症、腎臓感染症、連鎖球菌性咽頭炎等)が原因となっている場合もあり、抗生物質が必要になります。これに関連して、女性は妊娠中にリステリア菌(高熱を引き起こす)にさらされることを避けるため、生肉、魚、チーズを妊娠中に食べないようにすることが推奨されています。

妊娠中の発熱の際に服用可能な薬剤

医者に診てもらうまでの間は、熱を下げるためにアセトアミノフェンをとりましょう。アスピリンやイブプロフェンは、医者にはっきりと勧められない限り、妊娠中の接取を避けるべきです。

風呂やシャワーはぬるくする

水やその他の冷たい飲料をたくさん取って、身体を冷やしつつ脱水症を防ぎましょう。
同じ理由で、衣類や寝具は薄くしておきましょう。

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