なぜ私たち十代はいつも疲れているの?

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十代の睡眠について

学校の日の朝に起きること、授業中に昼寝すること、週末長く寝ていること。十代の若者が自分の人生を寝てすごしているように周りが感じても許されることでしょう。

実際、その反対が真です。睡眠の専門家によると、今日の十代の若者たちは、これまでにないほど睡眠が取れていないといいます。これは、睡眠不足と事故、肥満、心血管疾患との関連があるため、心配なことです。
生理学的変化、社会的圧力、ベッドルームでの携帯電話やその他の刺激的な機器をいじるなどの外的要因は、深夜まで起きていて気分の浮き沈みにつながります。
睡眠不足はまた、授業に集中し、試験で最高の能力を発揮することに疲れすぎてしまうために、十代の教育に影響を与えます。

十代の睡眠のパターン

睡眠パターンは、光とホルモンによって決まります。夕方に光が暗くなると、メラトニンと呼ばれる化学物質が生成され、体内時計に睡眠時間を知らせるサインを出します。
ロンドンのガイセントトーマス病院のエベリーナ小児睡眠障害サービスの局長、ポール・グリングラス教授は、「問題は社会が変化したことで生じた問題だ」と語ります。
「人工光が私たちの睡眠パターンを乱しています。部屋の照明、テレビ、ゲーム機、携帯電話、タブレット、パソコンは、すべてメラトニンの自然生産を止めるのに十分な光を放つことができます」と述べています。
「学校のために朝早く起きる必要がなければ、それは問題ではないだろう」とグリングラス教授は言います。
「早朝の起床は平均8時間から9時間の睡眠を取っていないことを意味します。結果は、10代なのに疲れていて不機嫌な若者を生み出します。」
米国のいくつかの学区では、パフォーマンスを改善するために生徒の授業開始時間を遅くすることを導入しましたが、それでも改善したとはいえない結果になっています。

睡眠の問題と体内時計

「週末に長い睡眠をとることは理想的ではありません。深夜まで起きていて、長く眠ることは体内時計をさらに乱します」とグリングラス教授は言います。
重度の症例では、個人の体内時計が他の人とは違い、夜遅くまで眠ることができなくなるものがあります。この病気を遅延睡眠期症候群(DSPS)といいます。これは、時差ぼけの感覚に似ており、体の中のタイミングシステムの障害です。
DSPSの治療には、毎朝約30分間明るい光の中に曝されるなどの光線療法と、個人の自然な睡眠段階を回復させる時間療法が含まれます。
「時々、就寝前に約1時間ほど、少量のメラトニンを投与することがあります」とグリングラス教授は言います。「長期的に見ると、体内時計をリセットするのに役立ちます。」
「どんなに疲れていても、週末の長時間睡眠は避けるべきです。そうではなく、屋外の光に曝されるべきです」と彼は言います。

 

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