日焼けすると起こる肌のさまざまな変化とは

その他

日光を浴びることのリスク

日差しの中でくつろぐのは聞こえがいい気がしますが、長期的には健康を害することがあります。長年にわたり、野外で過ごす時間が長すぎると、しわやしみ、光線性角化症と呼ばれる鱗状の斑点、そして皮膚がんのリスクがあります。

日焼けによる肌の着色

黄金色の肌は美しく見えるかもしれませんが、実際は肌の上層の傷つき黄金色にみえているのです。
太陽の紫外線(UV)を吸収すると、皮膚の老化が加速し、皮膚がんのリスクが高くなります。損傷を防ぐために、SPF 30以上の “広域スペクトル”日焼け止め剤を使用してください。

日焼けによるやけど(第1度熱傷)

日焼けをしているかどうか、当てずっぽうでわかるものではありません。肌が赤くなり、触っても熱く感じられ、軽い痛みを感じることもあります。
この症状は第一次熱傷と呼ばれ、肌の外側の層が損傷している状態をいいます。

痛みを軽減するためには、アスピリンまたはイブプロフェンを服用してください。また冷シップをしたり、保湿クリームやアロエを塗るのもよいでしょう。

日焼けによるやけど(第2度熱傷)

第2度熱傷は、皮膚と神経終末の深い層に損傷を受けた状態です。通常、第1度熱傷よりも痛みを伴い、治療には時間がかかります。赤みや腫れを伴うこともあります。水疱がある場合、つぶさないでください。感染する可能性があります。

不均一な肌の色合い

太陽を浴びすぎると、肌の一部の領域が他の部分に比べて暗くなります。微小血管に恒久的な変化を起こし、そのことで所々赤くみえる部分ができることもあります。

そばかす

太陽にさらされる体の領域が、そばかすになります。特に夏は、そばかすになりやすくなります。色白であったり、明るい、または赤い髪の人には、特にその傾向が見られます。そばかすは、体にとって害はありません。しかし、初期段階の癌の中には、そばかすのように見えるものがあります。斑点の大きさ、形、色が変化したり、痒みや出血がある場合は、医師に相談してください。

染み(日光黒子)

この厄介な茶色または灰色の部分は、実際には老化によって起こるものではありませんが、年を取るに数が増えてきます。染みは、日中に日の光をあびることでできます。しばしば顔、手、胸に現れます。

漂白クリーム、酸性ピール、レチンA製品、光線治療などで、染みを目立たなくすることができます。
健康に害を与えることはありませんが、皮膚癌のような、深刻な症状でないか、医師に確認してもらいましょう。

光線性角化症(日光角化症)

日光角化症は、赤、茶色、または肌色の小さい、鱗状の斑点です。日光に肌をさらしすぎると、日光角化症になることがあります。通常、頭、首、または手に現れますが、身体の他の部分にでることもあります。治療を受けなければ、扁平上皮癌になることがあるので、医師に相談してください。

扁平上皮がん

扁平上皮がんの症状としては、堅く赤みを帯びた隆起、出血したり、肥大したり、痛みが引かないうろこ状の腫瘍ができます。最も多く症状が出る部分は、額、耳、下唇、手で見られ、多くの日光を浴びた部分でみられます。扁平上皮がんは早期に治療すれば治癒する可能性があります。

ボーエン病

ボーエン病は、肌の表面できる皮膚がんの一種です。扁平上皮細胞癌とも呼ばれるこもあります。
「侵襲性」の扁平上皮癌とは異なり、ボーエン病は体内に広がることはありません。うろこ状の赤い斑点のように見え、かさぶたを伴うこともあります。

太陽を防ぐ

日焼け、しわ、皮膚がん、またその他の損傷を避ける最善の方法は、太陽の光線が最も強い昼間、特に午前10時から午後2時の間に、太陽を避けておくことです。
屋外に出る必要がある場合は、SPF 30を使用した広範囲の日焼け止めを使用し、UPFをカットする帽子とサングラスを着用し、衣服で皮膚を覆いましょう。
ほくろに変化がみられたり、新しく腫瘍ができたり、痛みが引かない場合、すぐに医師の診察を受けてください。

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