BCG結核ワクチンについての基礎知識

BCGワクチンとは
BCGワクチンは結核を予防します。TBワクチンとしても知られています。
結核は肺と、骨、関節、腎臓などのその他の身体の部分に影響することもある深刻な感染症です。髄膜炎を引き起こす可能性もあります。
乳児のためのBCG
BCG予防接種は以下に当てはまる1歳までの乳児に推奨されています。
・国の他の地域よりも結核感染率が高いところで生まれた場合
・両親や祖父母が結核感染率の高い国で生まれた場合
子どものためのBCG
BCG予防接種は、以下のような感染する危険性の高い子どもにも推奨されています。
・結核感染率の高い国からやってきたばかりである場合
・気道結核に感染している人と接触があった場合
成人のためのBCG
BCG予防接種は16歳以上の人に投与されることはめったにありません。そして35歳以上の人には投与されることは決してありません。このワクチンは成人にはあまりよくはたらかないからです。しかし、医療従事者のように仕事を通して結核になる可能性がある16~35歳の成人には、この予防接種が投与されることがあります。
BCG予防接種の投与の仕方
BCG予防接種は腕の上部に注射することで投与されます。
予防接種をすると、たいていの場合小さな跡が残ります。
BCG予防接種はいつ投与されるのか
乳児がBCGワクチンを投与した方がよいと推奨された場合、注射はたいてい生後すぐ、まだ乳児が病院にいるときに行われます。
あるいは、退院したあとに、地元の保健所で予防接種を受けることもできます。すべての診療所でこの予防接種が受けられるわけではないので、地元の開業医の診療所を訪れる必要はないこともあります。
成人でBCG予防接種を受ける場合には、保健所で手配することができます。
BCG予防接種にはどのような効果があるのか
BCGワクチンは弱毒化された結核菌から作られています。ワクチン内の結核菌は効力が弱いので、結核に対する予防のための免疫システムを生み出し、実際に病気にかかることなく強い免疫を得ることができます。
ワクチンは、子どもがかかる結核性髄膜炎などのほとんどの深刻な結核の病状に対して70~80%効果的です。成人がかかる結核の病状としてより一般的である呼吸器疾患に対しては効果がより少ないとされています。