子どもがコップで飲み物を飲むときのトレーニング

カップトレーニング
哺乳瓶やシピーカップから大きな子供用のコップに移行するのは重要な(まれに微妙な)目印になります。
子どもにコップで飲み物を飲むことを教えるには忍耐力が必要です。でも、母乳や哺乳瓶の代わりにコップを勧めるか、あるいはシピーカップから移行するかどうかに関係なく、早めにカップトレーニングを取り入れたほうがメリットがあります。ひとつは、赤ちゃんが母乳や哺乳瓶以外に液体の飲み物を飲む方法があることを知ることです。これにより、母乳か哺乳瓶、あるいはその両方から離れやすくなります。ふたつ目は、お母さんが授乳できないとき、あるいは哺乳瓶が手の届かないところにあるときに、小さなコップで飲み物(水、ジュース、牛乳など)を与える選択肢が増えることです。本物のコップで飲み物を飲むことができるようになると、子どもは口の筋肉をつけ、動く能力や調整力を養うことができます。
いつすればよい?
コップで飲むよう促すのに絶対「ふさわしい」時期はありませんが、生後16~17カ月の赤ちゃんは、十分に練習すれば(ほとんど)こぼすことなくコップで飲むために必要な動作バランスを身につけています。いつから始めればよいのでしょう? 生後6~12カ月の間に、コップで飲む練習を初めてみてください。多くの子どもは6~9カ月ぐらいでシピーカップから飲むことができるようになります。そして12カ月ぐらいになると、おそらく哺乳瓶(あるいは母乳も)やめ始めるでしょう。アメリカ小児学会が子どもが1歳になったときに哺乳瓶をやめることを勧めているので、これはちょうどよいタイミングです。哺乳瓶は虫歯と関係があります。特に、もし就寝中やうたた寝で安らぐために哺乳瓶を使っていたら、眠っている間に牛乳(あるいはジュースなど、中に入っているものなら何でも)が口の中にたまり、ばい菌が増え始めて虫歯を作り始める原因になるからです。
もちろん、体を動かすスキルと、コップから飲むのに必要な口の筋肉をコントロールすることを身につけるのは時間がかかります。ですから、子どもにたくさん練習する機会を与えましょう。
どうやって赤ちゃんがそれを見つけるのを助けるのか?
シピーカップから普通のコップへ、母乳からコップへ、あるいは哺乳瓶からコップへ切り替えるかどうかに関係なく、成功のコツは練習、忍耐、そして楽しむことです。コップトレーニングを成功させるコツをいくつかご紹介します。
コップを特別なものにする
赤ちゃんにコップを選んでもらうようにすると、ほとんどの幼児が望むコントロール感を与えることができます。赤ちゃんに同時に2つのコップを見せ(ひとつは持ち手つき、もうひとつはストローつき)、気に入ったものを選んでもらってください。そして、変わったキャラクターや、魔法仕掛け(たとえば色が変わるコップ)の力を過小評価しないでください。
どんなものかを見せる
小さな子どもは親がしていることをやりたがります。ですから、もしコップで飲んでいることを指摘したら、子どもがもうすぐ自分でも同じことをしたいと思うチャンスです。
飲み友達になる
自分の飲み物を用意して、ふたりで楽しく飲む間は一度(あるいは2、3回)乾杯しましょう。
交互に使う
もし、子どもがシピーカップを普通のカップに交換するよう勧めたいなら、2つのコップに関心を持たせるのをやめます。たとえば、水を飲むためにシピーカップを使わせますが、お気に入りの飲み物を飲むときのために普通のコップを取っておきます。
心配しなくてよいことは?
専門家の中には、最初にシピーカップの習慣をつけるのに反対し、最初から普通のコップで飲む練習をさせることを勧める人がいます。でも、もしシピーカップが自宅で欠かせない道具になっているなら、お子さんの目印を失っても心配いりません。大きな子ども用コップにいこうすることもできますし、それほど時間をかけずにお子さんはコップの鑑定家になるはずです。
次にすることは?
お子さんがこぼさずに普通のコップを使えるようになったら、次はスプーン(もしくはフォーク)、ボウル(あるいは皿)を使い始める時期です。18カ月から24ヶ月で、子どもの手にスプーンかフォークをつかませるのは難しいかもしれませんが、やってみるべきことです。