妊娠中の手根管症候群(手のしびれ)について

症状

妊娠中の手のしびれ

妊娠中に、手にピリピリする痛みを感じることがあります。手や手首がしびれたり痛くなる原因とその対処法についてまとめました。

ピリピリ、ズキズキする痛みに悩まされていませんか?手根管症候群という疾患の疑いがあります。多くの妊娠中の女性、特にデスクワークの人は、24週あたりで手や手首、指にチクチクするような不快感、痛み、焼けるような感覚、麻痺を経験します。これは、タイピングなど、一定のあいだ同じ動きをするような人に多いとされていますが、ほかにも原因があると考えられています。

手根管症候群の原因は?

妊娠して体中が膨れると、手首の主要な神経が圧迫され、神経に負担がかかると、痛みなどの症状が出ます。デスクワークなどの手首を酷使する仕事をしている場合、発症するリスクは倍になります。

知っておいたほうがいいこと

夜に症状が出やすい場合、その理由として、日中は下半身に蓄積されていた体内の水分が体中に広がるということが考えられます。横になることで、それまでは重力の影響で下半身に集中していた水分が、手も含む体中に送られます。日中にずっとパソコンと向き合っていた場合は、それが顕著になります。出産後、膨れていた体が徐々に元の体型に近くなることで、症状は徐々に和らいでいきます。

何かできることはありますか?

・よくストレッチをしましょう。パソコンをよく使う仕事をしていたり、ピアノ演奏やファイリングなどの手首を繰り返し使う動きをしている場合、手のストレッチを行うための休憩をこまめにとってください。こうすることで、手の痛みやしびれが和らぐでしょう。
・手首を正しい位置におきましょう。パソコンのキーボードをよく使う場合、優しくたたくようにし、手首はまっすぐ、肘は手よりも高い位置におくようにしてください。
・よく寝てください。頭の下に手を入れないで、枕を使うようにしてください。
・血行をよくしましょう。こまめに手首を振ってください。
・症状を引き起こすとされているものは控えてください。カフェインの摂取量を減らし、タバコの煙の近くへは行かないでください。
・手首固定器具を使ってみてください。痛みがひどい場合は、どのような固定器具がいいか医者に相談してください。
・その他の治療法を試してみてください。鍼なども痛みを軽減するのに役立つかも知れません。医者にアドバイスをもらってください。
・医者に相談してください。手根管症候群に効く非ステロイド系の抗炎症薬を処方してくれるかもしれません。

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