医師はどうやって尿路感染症を診断し、治療するのか?

症状

尿路感染症の検査とは

尿路感染症の可能性があると思ったら、その症状を医師に伝え、尿検査始めるでしょう。他の検査も必要になるかもしれません。

尿検査では、白血球、血液、および細菌について採尿したサンプルを検査します。
尿培養は、感染を引き起こしている細菌のタイプを見つけることができる、もう1つの検査方法で、医師が症状に合った抗生物質を選ぶときに参考にします。

頻繁に尿路感染症になる傾向がある場合、もしくは男性の場合、医師は、何が尿の流れを妨げているのか、あるいは尿が泌尿器を通って逆流しているのかを調べたいと思うかもしれません。その場合、以下のような検査を受ける可能性があります。

・血液検査
・尿路をみるためのX線、CTスキャン、MRI、あるいは超音波
・膀胱鏡検査(医師が尿路の内部を調べるために、尿道[尿を膀胱から体の外に排出するための管]に長くて細い器具を挿入する)
・経静脈性腎盂造影(X線検査のひとつで、医師が泌尿器をよく見ることができるように染料を使う)

しかし、もし普通の尿路感染症にかかっていて、検査をたくさん受けようとしない場合は、これらの検査をしなくてよいでしょう。もし妊娠していて尿路感染症にかかっている場合は、すぐに医師に診てもらってください。そうすれば、尿路感染症を治療して、妊娠中に問題が起きる前にその症状を止めることができます。

治療

細菌はほとんどの尿路感染症の原因となります。その場合、抗生物質を服用する必要があります。

単純な膀胱感染症を患っている若い女性は、数日間持続する抗生物質を処方してもらう可能性があります。もし症状が再発したら、ほかの問題の可能性を除外するために、さらに検査するかもしれません。

どのくらいの期間、尿路感染症にかかっていたかやその頻度、感染を引き起こした原因、どのくらい治療薬が効いたかによって、抗生物質を長期間服用する可能性があります。また、感染が前立腺でみられる場合、男性は通常、数週間抗生物質を服用する必要があります。感染が深刻な症状の原因になっていないことを確認することが重要です。

処方薬はすべて服用し、たとえ症状がよくなっているように感じ始めているとしても、医師が指示したとおりの時間に従って服用することが必要です。質問がある場合は、医師または薬剤師に尋ねてみてください。また、泌尿器から細菌を洗い出すため、たくさん水を飲むことも大切です。

治療がうまくいったかを確認するために、抗生物質を服用し終えてから1〜2週間後に尿検査をすることがあります。感染症の治療を受けている妊婦の場合、赤ちゃんがいる間は毎月尿検査を受ける必要があります。

尿路感染症が原因で痛みがある場合は、そのための薬を服用したり、温熱パッドを使いたいと思うかもしれません。

膀胱痛や排尿痛がある場合は、膀胱と尿道の内側の炎症を抑えるために、膀胱麻酔をすることがあります。通常、尿は赤みを帯びたオレンジ色になっています。

手術

手術を受ける必要はないと思います。しかし、尿路感染症が膀胱から腎臓へ尿が逆流したことが原因で起きている場合、手術が必要かもしれません。もしくは、腎臓結石や前立腺肥大などの圧迫が原因の場合も、手術が必要になることがあります。

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