五種混合ワクチンについて知っておきたいこと

五種混合ワクチンとは
五種混合ワクチンは、乳児が最初に投与されるワクチンのひとつです。
以下の5つの深刻な小児病を防ぐために、一度の注射で投与されます。
・ジフテリア
・破傷風
・百日咳
・ポリオ
・Hib(ヘモフィルス-インフルエンザb型菌)
乳児はいつ五種混合ワクチンを受けるのか
五種混合ワクチンは、乳児がそれぞれ生後8週間、12週間、16週間になったとき、合計で3回投与されます。
ワクチンが予防する5つの病気に対する強い免疫を形成するために、3回の投与を必要としています。
ワクチン投与の回数を重ねる度に、免疫反応は増えていきます。
五種混合ワクチンはどのように投与されるのか
ワクチンは乳児の腿に注射されます。
五種混合ワクチンはどれくらいよく効くのか
五種混合ワクチンはよい効果が期待できます。ジフテリア、破傷風、百日咳、ヘモフィルス-インフルエンザb型菌感染症、ポリオに対してとても強い免疫をつくり出します。
五種混合ワクチンの安全度はどれくらいか
五種混合ワクチンはとても安全です。ワクチンは不活性化されている、つまり生きた組織はまったく含まれていないため、乳児がワクチンの予防している病気にかかるおそれはまったくありません。
ワクチンには副作用もほとんどありませんが、予防接種を受けたあと、乳児は少々過敏になりやすいです。注射された場所が少しはれたり、赤くなったりすることもありますが、そのような症状はすぐになくなります。
英国では2種類の五種混合ワクチンが使われています。どちらも小児予防接種プログラムの一環として乳児に投与することができます。
五種混合ワクチンは他のワクチンと同時に投与できるのか
ロタウイルスワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型髄膜炎ワクチンなどの別のワクチンと五種混合ワクチンを同時に投与することは安全なことです。
五種混合ワクチンを投与するべきでない乳児とは
ほとんどの乳児が五種混合ワクチンを受けることができますが、受けるべきでない乳児もいます。
このような乳児は五種混合ワクチンを投与されるべきではありません。
・ワクチンに対してアレルギーがある
・予防接種の予約日に熱が出ている
・管理不良のてんかんを含む、悪化している神経に関する問題の兆候がある
前回のワクチン投与の際にアナフィラキシー反応があった、あるいはネオマイシン、ストレプトマイシン、ポリミキシンBなどの、僅かに含まれている可能性がある何らかのワクチンに対しての反応があった場合、ワクチンは乳児に投与されるべきではありません。
咳や発熱のない風邪などの軽度の病気にかかっている場合、予防接種を延期する必要はありません。しかし、乳児が発熱を伴う病気になった場合は、回復するまで予防接種を遅らせるのが最もよい方法です。
乳児が熱性痙攣になった経験がある、あるいは前回のワクチン投与から72時間以内に熱性痙攣になった場合、医師、看護師、医療従事者に相談してください。何をするべきかアドバイスしてくれるでしょう。
五種混合ワクチン接種を予定日に受けられなかったらどうするか
できるだけ早い段階で深刻な病気を予防できるため、推奨されている年齢でワクチン接種を受けることが最も望ましいです。
しかし、五種混合ワクチン接種の予定日を逃してしまったとしても、心配はいりません。予防接種を受けるのに遅すぎるということはまったくありません。一般診療所や小児病院で注射の予約を取りましょう。