レベル2エコー検査についての基礎知識

レベル2エコー検査とは
レベル2エコー検査は、非常に明確に胎児を見ることができる特別な検査です。
近年では、女性にとって妊娠第二期にレベル2エコー検査あるいは形態超音波検査を受けることを予定することがルーティーンになりつつあります。医者によって、この特別な超音波検査が胎児の成長度合いを知り、すべてがうまく行っているということを確認するための非常によい方法であるということが発見されたからです。赤ちゃんをちらっと覗き見できることはとても魅力的でしょうし、生まれてくる赤ちゃんのアルバムを作り始めるために検査で撮られた写真を記念に持ち帰るというのも楽しみのひとつとなるでしょう。
レベル2エコー検査では、胎児の頭臀長が計測されますが、これは始まりにすぎません。4つの心室、腎臓、膀胱、胃、脳、背骨、性器なども観察されます。へその緒を含む器官の調査によって、胎児が正常に育っていることを確認し、潜在的な問題をできる限り特定します。音波検査者は妊婦の羊水値、胎盤の位置、胎児の心拍数も調べます。
NIPTによってまだ特定していない場合は、レベル2エコーによって胎児の性別を特定することも可能なので注意してください。性別をまだ知りたくない場合は、音波検査者にその旨を必ず伝えましょう。
レベル2エコー検査の対象者
ほぼすべての医者がすべての妊婦に形態超音波検査を行います。妊娠を確認し、妊娠時期を算定するため、あるいは第一期出生前診断検査の一環として第一期超音波検査を受けていたとしても、医者が子宮内で何が起こっているのかについての更なる貴重な情報を得ることができるため、より詳細なレベル2エコー検査を実施することは重要です。
レベル2エコー検査の実施方法
診察台に腹部を出して横たわると、音波検査者がゲルを塗り、腹部の上でトランスデューサーを動かします。トランスデューサーから放たれた音波が腹部の中の組織で跳ね返り、スクリーンに画像が現れます。最も広範囲な形態調査を行うために、音波検査者はさまざまな角度からさまざまな観察を行います。はっきりとした映像が映ったときには、音波検査者が画面をこま止めし(これが実際の超音波画像になります)、胎児の頭臀長を計ります。詳細なレベル2エコー検査は30~35分ほどかかります。超音波画像のうち1~2枚は持ち帰ることができ、周産期医学者や主治医が残りを再調査します。
レベル2エコー検査の実施時期
ほとんどの形態超音波検査は妊娠第二期(18~22週目)の間に行われます。複数の胎児を妊娠しているなどの観察を必要とする状態である場合、2回以上の詳細な超音波検査を行うことになる可能性があります。
リスク
超音波に関連する重大なリスクはありませんが、不必要な超音波検査を受けることは避けるように医療ガイドライン上で忠告されています。医者が妊娠中にごくわずかな回数の超音波検査しか実施しないのはこのためです。検査の際に見られた映像に関して何か懸念がある場合は、医者が何を調べているのかについて尋ねてみましょう。