インスリンについての基礎知識~特徴~

インスリンについて
インスリンがどのくらい速く作用しだし、効果のピークに達し、持続するかは、そのインスリンの種類によって異なります。
インスリンの作用の強さもまた、投与するインスリンによって異なります(最も一般的なのはU-100です。)
本来、インスリンは膵臓の内部で、ベータ細胞によって、体のホルモンとして生成されます。ベータ細胞がインスリンを放出することで、体が食事から摂取した血糖値を使ったり、保存するのを助けます。
1型糖尿病にかかっていると、もはやインスリンが膵臓に作られません。ベータ細胞は破壊されており、食事からグルコースを使用するにはインスリン注射が必要です。
2型糖尿病の人はインスリンを作りはするものの、体がうまく反応しません。 2型糖尿病でも、糖尿病薬やインスリン注射が必要なケースもあります。
インスリンは食物中のタンパク質のように消化中に分解されるため、錠剤として取ることはできません。そのため注射を使い、血中に投与する必要があります。まれなケースでは、注射部位でアレルギー反応を起こすことがあります。アレルギー反応が見られるのであれば、医師に相談してください。
インスリンのタイプ
即効型インスリンは、注射後約15分で作用し始め、約1時間でピークに達し、2〜4時間働き続けます。
レギュラーインスリンや短時間作用型のインスリンは、注射後30分以内に血流に到達し、2〜3時間でピークに達し、約3〜6時間有効です。
中等度インスリンは一般的に、注射後約2〜4時間で血流に到達し、ピークは4〜12時間後、有効時間は約12〜18時間です。
長時間作用型インスリンは、注射後数時間で血流に到達し、24時間にわたってかなり均等に血糖値レベルを低下させる傾向があります。
混合型インスリンは、2本のボトルからインスリンを抜き取り、正しい方向と用量を読むのに問題がある人に効果的です。また視力が悪い人や、組み合わせているインスリンで糖尿病が安定している人にとっては便利です。
インスリンの特徴
インスリンには3つの特徴があります。
・発症:インスリンが血流に到達して血糖を低下させるまでの時間。
・ピーク:インスリンが血糖値を下げるという点で最大の強度にある時間。
・持続時間:インスリンが血糖値を低下させ続ける時間。