妊娠中に摂取することで得られるタンパク質の利点

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妊娠中のタンパク質

タンパク質は赤ちゃんの発育に欠かすことが出来ません。どんな食物からタンパク質を得られるのか見ていきましょう。

最近は、栄養の話となるとタンパク質が引っ張りだこです。ダイエットに成功した者はタンパク質をべた褒めしています。妊婦にとっても胎児にとっても妊娠期間の減量は禁物だということはご承知の通りでしょうから、今回はタンパク質の効果をより深く知る必要があります。それは知力の強化です。

タンパク質はアミノ酸で出来ており、アミノ酸とは赤ちゃんの可愛いお顔やその下の全ての細胞を形成しているものです。妊娠37週間においては、赤ちゃんの脳は特にこれらの未加工の物質を必要としているのです。脳はこれらを利用して驚くべき臓器へと発達し、これが赤ちゃんの呼吸、歩行、発話を可能にします。

妊娠中、妊婦は毎日、一日あたり75g程のタンパク質を接取する必要があります。ほとんどの人は容易にこの基準値を達成するのですが、菜食主義・完全菜食主義の妊婦はタンパク質供給源を探すのに多少苦労するかもしれません。

妊娠37週間においては、タンパク質摂取量の基準を満たすことが嘗てない程重要になります。これは、赤ちゃんの脳がめちゃくちゃな速度で発達している時期だからです。またこの時期には、タンパク質供給源の中でもDHA等のオメガ三系脂肪酸をも豊富に含有したものの接取量を上げていくことも重要なのです。(DHAは、赤ちゃんの脳にとって絶対に必要な栄養素の一つです。また、妊婦が出産後に鬱病を患う可能性も下げる働きがあることが知られています。)妊娠中は、以下に示す食物をしっかり取って、タンパク質を確保しましょう。また、※印付きの食物は特にDHAも豊富なタンパク質供給源となっています。

・脂肪分の少ない肉
・牧草を食べて育った蓄牛の肉のうち脂肪の少ないもの
・※魚(野生のサケ、アンチョビ、イワシ等の脂っこい魚が脳を強化する脂肪酸を最も多く含んでいますが、全ての魚に含有されています。)
・※卵(オメガ三系脂肪酸摂取量を増やすため、DHA強化卵を使う)
・牛乳やそのほかの酪農製品
以下は完全菜食主義者のための選択肢です。
・豆類
・豆腐、その他大豆製品(枝豆やソイパスタ)
・TVP(植物性タンパク質。製品ラベルでタンパク質とカロリーの比率を確認して、最も栄養のあるものも選ぶようにしましょう。)
・ピーナッツ、ピーナッツ・バター、その他のナッツや種子
・小麦麦芽
・全粒穀物系で焼き固めた食品
・全粒穀物(特にタンパク質含有量が多いのはキノアです。)
・海草等の藻類(天然の植物性DHA供給源)
また、妊娠中はタンパク質に加えてピリドキシンも十分量接取しておくとよいでしょう。ピリドキシンはビタミンB6としても知られ、妊婦の身体と赤ちゃんが、先に接取したタンパク質を使って細胞を形成するのを助けるのです。(こう考えるとよいでしょう。タンパク質がレンガなら、B6がセメントです。)また、B6は脳と神経系が発達する際に特に大きな役割を果たします。葉酸同様、B6は神経管欠損のリスクを軽減させます。B6は妊婦用ビタミン、バナナ、アヴォカド、小麦麦芽、玄米、ブラン、大豆、オートミール、じゃがいも、トマト、ほうれん草、スイカ、肉類にも含まれています。

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