猛暑:暑さに負けないために行いたいこと

暑さと健康
夏はとても楽しい季節ですが、暑すぎる日が長期間続くと、健康を害する恐れがあります。この記事を参考にして、猛暑になっても、自分自身や身近な人の体調が悪くならないように注意しましょう。
なぜ猛暑は問題なのですか?
猛暑が原因の健康被害には、以下のようなものがあります。
・脱水症状(体内の水分が足りなくなる)
・過熱(心臓病や呼吸器の疾患をもつ人の症状を悪化させる恐れがある)
・熱性疲労、熱中症
どんな人が最もリスクにさらされていますか?
全ての人がリスクにさらされていますが、最もリスクが高いとされている人は以下の通りです。
・高齢者、特に75歳以上の人
・赤ちゃんや小さいお子さん
・慢性的な疾患のある人、とくに心臓病や呼吸器系の疾患
・体を動かす機能に問題のある人、たとえば、パーキンソン病を患っている人や過去に脳卒中を発症した人
・深刻な精神的な疾患のある人
・発汗や体温調節などに影響する薬を服用している人
・アルコールや薬物を乱用する人
・運動量の多い人、例えば肉体労働者やスポーツ選手など
猛暑のときにできる工夫
・室内よりも外の方が暑い場合は、窓を閉めてカーテンやブラインドを閉めましょう。涼しくなってきたら、風を入れるために窓を開けましょう。
・暑さを避ける:一日のうちで最も暑い11時から15時の時間帯は太陽を避け、外出しないようにしましょう。
・窓にブラインドやすだれなどをつけて、室内が暑くならないようにしましょう。これが難しい場合は、明るい色のカーテンをつけ、日中は閉めておきましょう(カーテンの色が暗いと、かえって室内が暑くなってしまいます)
・水風呂に入ったり冷たいシャワーを浴びて、体内から暑さを逃がしましょう。
・水やスポーツドリンクなどを頻繁に飲み、過度のアルコールやカフェインを含む飲み物、糖度の高い飲み物は飲まないようにしてください。
・ラジオやテレビの気象情報に注意しましょう。
・食べ物や水、薬などの必要なもののストックがあるかどうか確認しましょう。
・家の中で一番涼しい場所を見つけて、そこで過ごすようにしてください。
・外出するときは、軽くて薄い生地の服を着て、帽子やサングラスを着用しましょう。
・友人、親戚、隣人などで自分の面倒を見るのが困難な人がいないか確認しましょう。
助けが必要なのはどのようなときですか?
以下のような症状がある場合、医師に診てもらうか、救急車を呼んでください。
・息切れ
・胸の痛み
・混乱状態
・激しい口の渇き
・衰弱
・めまい
・痙攣が悪化するか、長時間続く
応急処置として、涼しい場所へ連れて行き、水分をたくさんとらせてください。