月経について医師に診てもらうときに知っておきたいこと

陰部

月経とは

月経は約3〜7日間続きます。平均的な月経周期は28日間ですが、それよりも短かったり長かったりする女性も多いです。
月経は歳を重ねると変化することがあります。変化することが必ずしも深刻な病気の兆候であるわけではありませんが、チェックする必要があります。産婦人科医などで診察してもらいましょう。

無月経

月経が来ない場合、妊娠している可能性があります。月経がなく、かつ性交したことがある場合は、妊娠検査をして調べてください。
妊娠していないにもかかわらず2〜3回分月経がなくなる場合は、医師の診察を受けてください。無月経の原因はホルモンの混乱によるものが多く、治療が必要な場合があります。
無月経の原因として、次のような理由もあります。
・ストレス
・急激な体重減少
・運動のしすぎ
・避妊薬の服用
避妊薬を長期間服用していた場合は、何回分も月経がなくなるかもしれません。その場合はあまり深刻ではありません。避妊注射やミレナと呼ばれるIUS(子宮内黄体ホルモン放出システム)などのいくつかのタイプの避妊では、月経が完全になくなることがあります。
排卵が定期的でなくなるため、閉経に近づいている女性が無月経になることは珍しくはありません。閉経の平均年齢は50〜55歳ですが、10代、20代、30代に閉経する女性もいます(早期閉経)。
45歳になる前に閉経した女性、または55歳以上になってもまだ月経がある女性は、治療を受けるべきです。

不正出血、または性交後の出血

不正出血や性交後に出血がある場合は、感染症や子宮頸部の異常、まれに癌の可能性があるため、医師の診察を受けてください。
性交後に出血する場合は、子宮頸部に異常があるかもしれません。異常はポリープなどの無害なものかもしれませんし、クラミジアのような感染症に起因する可能性もあります。
場合によっては、低用量ピルを服用すると、不正出血することがあります。これは、ピルを変えることによって治すことができます。さまざまな避妊法についてはこちらをご覧ください。

突然の月経の変化

月経が突然変わった場合(例えば、経血量が多くなったり長くなったりするなど)、医療従事者のアドバイスを受けてください。40歳以上の女性にとって特に重大な変化です。
40歳未満の女性の月経が少し変わるくらいなら、重大な病気が隠れているということはあまりありません。
しかし、40歳以上の女性で経血量がかなり多くなる、月経期間が長くなる、不正出血がある場合は、検査する必要があります。
40歳以上の女性の月経の変化は、子宮内膜がん、子宮頸部または子宮内膜ポリープ、早期発見すれば治療できる前癌状態(過形成)と関連している可能性があります。

閉経後の出血

閉経後に出血した場合は、すぐに医師の診察を受けてください。閉経後1年経過した後は、もう出血しないはずです。
更年期障害をコントロールするためにHRTを受けている女性には不正出血がある可能性があります。これは利用しているHRTのタイプによって異なります。周期的な、あるいは連続的な調合薬を服用していると、退薬出血と呼ばれる月経のような定期的な出血があります。この退薬出血以外に、性交後も含め不正出血がある場合は、医師に相談してください。
継続的な併用調合薬を服用している場合、定期的に出血することはありませんが、不正出血があることがあります。継続的なHRTを併用している女性には月経がありませんが、服用し始めた最初の1年間には半数以上の女性に不正出血があります。この不正出血が続く場合やただの不正出血よりも重い場合は、すぐに医師に相談してください。
周期的なHRTから連続的なHRTに切り替えた後に不正出血に気づいた場合は、治療を中止する必要があります。このような場合、周期的な調合薬に戻し、どんな出血でも医師に相談しなくてはなりません。
閉経に対処するのに役立つ方法については、こちらをご覧ください。

月経中のおりもの

おりものがあるのは通常のことであり、月経周期を通しておりものは変化します。
普通は透明かクリームがかった白で、下着にわずかに黄色いしみがつくことがあります。排卵が近くなると、おりものは生の卵白のように少しねばねばします。
緑色だったり、血液が混じっていたり、においがする場合は、感染症の可能性があるため、医師の診察を受けてください。

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