子どもの夏のレジャーを安全にするために

子どもの夏の遊びについて
子どもが夏に出くわす可能性のある、あらゆる危険に備えて準備することは大切ではあるものの、走り回ったり、楽しんだりすることも大切です。
王立災害予防協会(RoSPA)は、子どもの運動や遊びは安全である必要があり、できるだけ安全に、というものではありません。
「夏は子どもたちが外に出て、周囲の世界を体験するのに最適な時期です。夏の間、遊びやレジャー活動によるケガが増えています。このため、安全性を認識する必要がありますが、子どもが活動を楽しむのを止める理由にしてはいけません。多くの場合、ケガを避けるために簡単な手立てを講じておけば済むのです」とRoSPAのレジャー安全責任者、デビッド・ウォーカーは語っています。
新しい環境
友だちや親戚の家で過ごす場合、家や庭園が自宅ほど子どもに親切なつくりになっていないかもしれません。
子供たちは新しい環境を探検するのが好きなので、自分たちだけで遠くにいかないよう気をつけてください。先方の親御さんに、医薬品や洗剤などが子どもの視界に入らないように気をつけてもらってください。池、バーベキュー、ガーデンツールといったものの機能もチェックしてください。
パーティーで子どもを見守る大人を決めておくなど、いくつかの簡単な手順でリスクを減らすことができます。
水周りを安全にする
「水は幼い子供たちを惹きつけます。とても楽しいですし、いい運動になりますが、おぼれることもあります。優秀な監督者や救護者でさえ、すぐ気をそらしてしまうからです。それに、3分間顔面を水に浸けるとおぼれてしまいます」とディビッドは言っています。
池
2歳から6歳までの子どもは、特に池や小さな水のコンテナといったもので溺れやすい傾向がみられます。
「庭園の池で年間5〜10人の子どもが溺れています。幼児がいるなら、池を砂で埋め立てて砂場を作るのがお勧めです。もしくは、池を鉄格子のようなもので覆うか、塀で囲んでください」とディビッドは言います。
開放された水域
特に10代の子どもは、河や湖、洪水採石場、海岸沿いにある沿岸の水域といったところが最も危険です。冷たく、このような誰でも入ることができる水域のリスクについて10代の子と早めに会話しておくことは重要です。
最強の水泳選手でさえ、冷水ショックの影響で、呼吸がうまくできなくなる可能性があります。これには息切れやパニック、最悪の場合は溺死につながります。冷水ショックは水温が摂氏15度から始まります。
ライフセーバーがいる浜辺もしくは屋外プールで泳ぐようにすることが、いちばん安全な選択肢です。ゆっくりと入って浅い場所を選んでください。浜辺にいるときは、危険な海流や潮流になっていないかを確認してください。もし解放された流域に入る場合は、必ず現地の安全アドバイスにしたがってください。
ホリデープール、ヴィラ、ホテル
休暇で旅行に行くことは、夏の一番の楽しみになります。予約するときは、次の点を確認してください。
・プールにはライフセーバーまたはプール係の人がいますか?
プール係は水の安全を確保するだけでなく、プールサイドを清潔に保つ責任があることが多いです。
・プールにはバリアがありますか?
たとえばフランスなど、多くの国では法律上規制されています。子どもがいる場合、別荘にフェンスがあることは特に重要です。
安全チェックリスト
あなたとあなたの家族が水がある場所を訪れている場合は、以下の安全上のヒントを覚えておいてください。
・プール、ビーチ、湖、川の周辺を歩いて、危険物(石など)がないを見たり、救命用具がある場所を探したりする
・ライフガードの駐在が義務付けられているかどうか尋ねてください。プール係はライフガードと同じではなく、ライフガードと同じ資格を持っていない可能性がある
・ビーチにある水の安全情報の看板を読んで、どこで泳ぐのが最も安全かをライフガードまたは観光情報担当者に確認する
・危険な海流や潮流があるかどうか尋ねる
・最初に短時間の救命救急講習(1時間または2時間)の受講を検討する
最後に、休暇や夏は子どもたちが水泳や水の安全スキルを学ぶのに最適な時期です。