コレステロールについての基礎知識

症状

コレステロールとは?

コレステロールは、からだが神経を保護し、細胞組織を作り、特定のホルモンを産生するために使用するワックス状の物質で、肝臓で作られます。
また、卵、肉、乳製品などから直接コレステロールを得られます。
コレステロールには、LDL(low density lipoprotein)コレステロールと、HDL(high density lipoprotein)コレステロールがあります。LDLコレステロールが高くて総コレステロール値も高い場合は、心臓病や脳卒中のリスクが高くなる可能性があります。 しかし、HDLコレステロールが高くて総コレステロール値が高くても、高リスクではありません。これが、LDLコレステロールが悪玉コレステロール、HDLコレステロールが善玉コレステロールと呼ばれるゆえんです。
トリグリセリドは、血中の中性脂肪です。 必要以上のカロリー食を食べると、余分なカロリーがトリグリセリドに変わります。
食事と運動で、生活習慣を変えることで、コレステロール値(LDLコレステロールとトリグリセリド)を下げ、HDLコレステロールを上げることができます
理想的なコレステロール値は、
総コレステロール値 – 200未満(HDLおよびLDL値にもよる)
LDLコレステロール値 – 130未満(心臓病のリスクに依存)
HDLコレステロール値- 60以上(心疾患のリスクが減少)
トリグリセリド – 150mg /dL未満

原因

心臓病のリスク要因には、以下のものがあります。
喫煙
高血圧
糖尿病
高齢者
心臓病を患っている近親者(親または兄弟)がいる
過体重または肥満
非活動的(→運動不足?)
予防法
35歳以上の男性および45歳以上の女性では、コレステロール値を検査する必要があります。 心疾患のリスク要因をもつ20歳以上の男性および女性も同様です。 検査のタイミングと頻度については医師に相談してください。

治療方法

コレステロール値が高い場合は、生活習慣を変える必要があります。
喫煙者ならタバコ止めてください。
定期的に運動してください。
太りすぎなら、わずか450g落とすことでコレステロール値と心臓病リスクを改善するのに役立ちます。 赤肉、加工肉、揚げ物を減らし、フルーツ、野菜、全粒粉、魚をたくさん食べてください。 これらの食品はすべて心臓の健康を促進します。
高コレステロールの場合、動脈にコレステロールが蓄積されて動脈を狭くし、塞がることがあります。また、動脈が裂けて血栓の形成を導くことになります。
心臓の筋肉に血液を供給する動脈が閉塞すると、心臓発作が起こり、脳に血液を供給する動脈が閉塞すると、脳卒中が起こります。
このような危険因子に応じて、医師は生活習慣の改善とともに薬物治療を行います。

医師に質問すべき事項

心臓病のリスクがありますか?
コレステロール値はどのくらいの頻度で検査すべきですか?
コレステロール値の数字はどういう意味ですか?
コレステロール値と心臓の健康状態を改善するためには、どのように生活を変えればいいですか?
コレステロール降下薬が必要になる可能性はありますか?
薬を飲むことのリスクとメリットは何ですか?

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