妊娠中の頸管粘液の変化について知っておくべきこと

その他

頸管粘液の変化とは?

頸管粘液とは、子宮頸管を湿らせて保護するために分泌される体液です。その粘度は月経周期を通して変わり、薄くて伸びがいい状態から、厚いクリーム状にまで変化します。

頸管粘液の変化の原因は?

ホルモンの影響で毎月の変化が起こります。月経周期の過程で、卵巣は放出されるエストロゲンの量を増加させます。これは、頸管粘液に粘度を変えるよう指令し、精子が子宮頸管に入ってきやすくなるようにする過程です。

知っておくべきこと

月経の後の数日間、子宮頸管はかなり乾燥していて、妊娠しづらい時期です。排卵の1週間ほど前には、頸管粘液は厚くなり、粘りが出て、クリーム色になることがあります。親指と人差し指にとって伸ばしても伸びません。排卵が近づくと、粘液の量は大幅に増え、粘り気がなくなり始めます。そして、親指と人差し指にとって伸ばすと伸びるようになります。最も妊娠しやすい時期(排卵日頃)は、さらさらとした、伸びの良い、透明または卵白のような色のおりものが多量に出ます。これは精子が卵子にたどりつくのに最適な環境なので、赤ちゃんがほしいなら今がチャンスです。排卵後は、おりものの量が減少し、粘り気がなく伸びがなくなります。妊娠しづらい時期です。

頸管粘液の変化に対して何ができますか?

頸管粘液の複雑さに慣れるには時間がかかるので、自分自身のパターンを理解できるように細心の注意を払ってください。量、伸び、色、粘度の変化を書き留めてください。

・妊娠しやすいタイミングを正確にするために、膣洗浄や潤滑剤を使わないでください。それらは、おりものの粘度を変化させ、妊娠しやすいタイミングがわかりにくくなる可能性があります。

・クロミッドやゴナドトロピンのような排卵誘発剤、抗ヒスタミン薬、抗生物質、利尿薬、ビタミン剤、風邪薬などを使うと、おりものから判断するのが難しくなることを覚えておいてください。

・母乳育児、経口避妊薬、肥満、性感染症、膣感染症なども頸管粘液に影響を与えることがあります。

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