妊娠中ににおいに敏感になることについて

妊娠中のにおいの感じ方
妊娠すると、以前よりにおいに敏感になります。ここでは、その場から逃げ出したくなったり、トイレに駆け込まなくてはならないような匂いに遭遇したときの対処法についてお話しします。
レストランに入る前にどんなメニューがあるか分かってしまうぐらい鼻が効くことはありませんか?多くの女性は、妊娠中は、周囲のにおいに対してより敏感になります。これは、妊娠特有の症状のうちの一つです。
原因はなんですか?
多くの妊娠症状と同様に、原因は妊娠ホルモンにあります。エストロゲンの影響で、ありとあらゆるにおいが嗅覚を攻撃してくるような気分になります。
知っておいたほうがいいこと
妊娠中の女性のほぼ全員が、自分の嗅覚が変化していることに気付きます。その変化がどの程度のもので、どれだけ体への影響があるのかは、人によって異なります。研究者の中には、一部の女性は、においに敏感になることがつわりになることと関係している、という仮説を立てています。また、ある研究では、嗅覚のない状態で生まれた女性(無臭覚症)は、つわりに悩まされなかったことが判明しました。
何かできることはありますか?
つわりやその他の妊娠中の症状を悪化させてしまうようなにおいを避けるようにしてみてください。次を参考にしてみてください。
・食生活に気をつけましょう。においに耐えられる食品だけを調理して食べるようにしてみてください。
・リフレッシュしましょう。可能であれば、窓を開けたままにして、料理のにおいやカビ臭を外へ逃がしてください。
・清潔に保ちます。繊維はにおいを吸収しやすいので、いつもよりも頻繁に洗濯してください。
・香りつきの商品を選ばないようにしましょう。芳香剤や洗剤は、無香料のものに切り替えてください。
・周囲に協力をお願いしましょう。友人や同僚で香水をつけている人がいれば、相談してほどほどにしてもらってください。もちろん、喫煙している人は避けてください。
・気分がよくなるものを嗅ぎます。気分が良くなる香りがあれば、自分の周りにその香りを散りばめるようにしてください。ミント、レモン、ショウガ、ハーブ系の香りは、吐き気を和らげる働きがあるとされています。