膀胱に関連した疾病にかからないためにできることとは

膀胱にはどのような役割があるのですか?
膀胱は、あなたが良いと思うタイミングで排出するまで、尿を溜めておくところです。尿は、腎臓から膀胱へ流れます。腎臓では、血液から汚れや危険な化学物質をろ過し、尿に変換します。
どのような働きをするのですか?
膀胱は、およそ2カップまで尿を溜めておけます。いっぱいになると、膀胱の神経末端から脳に信号が送られます。排尿する準備ができたら、膀胱の壁が縮まり、弁のような筋肉が開き、液体を外へ出します。
尿失禁
これは、排尿したくないときにしてしまうことです。咳をしたり、笑ったりしたときや、突然猛烈な尿意を催すことがあります。食べ物や飲み物が原因で起こる場合もあれば、便秘、妊娠、出産が原因で起こる場合もあります。また、感染症や前立腺肥大などの病気によっても起こることがあります。原因が何かによって異なりますが、自然に治ることもあります。自然に治らない場合は、医師は食生活を変えたり、特別な体操をしたり、薬を服用したり、特別な器具を使ったり、手術などをすすめてくるでしょう。
過活動膀胱
尿意は、通常、膀胱がだんだんいっぱいになるに従って、徐々にやってきます。この状態にある場合、膀胱の筋肉が緊張するべき前に緊張し始めてしまい、急激に排尿の必要に駆られてしまいます。この感覚があまりにも強いために、尿をしたくないときにしてしまうことがあります。夜は2回以上起こされ、1日に8回以上トイレに行く必要があります。医師は、尿失禁に使われる治療法をすすめるでしょう。
膀胱炎
膀胱炎は、何らかの原因で膀胱で炎症が起きていることを指します。通常は尿路感染症が原因で起きますが、ほかの病気や、特定の薬も原因となることがあります。女性の場合、塗り薬、スプレーなどの製品も原因になり得ます。炎症が原因の膀胱炎には、抗生物質が効果があります。ほかのケースでは、服薬、水で膀胱を拡張する、手術や、痛みを和らげるために電気パルスを使うこともあります。
できること:水分をたくさんとる
こうすることで、細菌などの有害なものを体の外へ出し、特定の化学物質を排出することで膀胱ガンを予防することができます。もしも十分に水分をとらなかった場合、尿の水分が減り、膀胱を刺激してしまいます。しかし、すべての液体が同じとは限りません。カフェインやアルコールは、膀胱を刺激する恐れがあります。水が最適でしょう。一日にどれくらいの量を飲めばよいかについては、医師に確認してください。
できること:我慢しない
尿をしたい場合は、我慢しないでください。尿意を催したら、すぐにするようにしましょう。あまり長いこと我慢してしまうと、膀胱の筋肉が弱くなってしまう恐れがあります。排尿するときは、時間をかけて、膀胱から尿が完全になくなったことを確認しましょう。膀胱が完全に空になっていないと、感染症を引き起こしやすい傾向にあります。
できること:体重管理をする
肥満だと、膀胱のトラブルを招きやすくなってしまいます。体脂肪が多すぎると、骨盤底を引っ張ってしまい、したくないときに排尿してしまいます。また、骨盤の神経も圧迫するため、本当にしたいと思うよりも前に、したいという感覚に陥ってしまうでしょう。体重を落とすことで、どちらの圧迫も解消することができます。
できること:運動
体を動かすことで、糖尿病などの状態になりにくくなります。糖尿病は、多くの膀胱のトラブルを招きます。また、運動することで、健康な体重を維持することができ、便秘も防ぐことができます。便秘になると、膀胱が圧迫され、トラブルが起きることがあります。
できること:注意してきれいにする
排便後は、生殖器の周りに細菌がつかないようにするために、前から後ろに向かって拭きましょう。洗うときは、やさしく洗うようにし、生殖器周辺のデリケートな肌にダメージを与え、細菌を侵入させてしまう恐れのある、刺激の強い石鹸は使わないようにしましょう。また、お風呂に浸かるよりも、シャワーで済ませることをおすすめします。湯船に浸かることで、細菌やその他の刺激物が尿路に侵入してしまう恐れがあります。
できること:タバコを吸わない
タバコを吸うと、膀胱ガンを引き起こす可能性があります。この病気にかかる人の半数は、喫煙者とも言われています。また、タバコを吸うと咳をよくするようになり、そのたびに骨盤底を緊張させてしまうため、尿失禁につながる可能性もあります。タバコに含まれるニコチンという化学物質によって、膀胱の筋肉を緊張させるため、排尿の回数も増えてしまうでしょう。
できること:健康的な食生活を送る
野菜や果物、全粒粉を含むバランスの取れた食生活をおくることで、尿失禁や過活動膀胱の原因となる、余分な体重増加を予防することができます。特に重要なのは、便秘を予防するために食物繊維を十分に摂取するということです。