さまざまな種類がある、はいはいのやり方とは

はいはいとは
奇襲部隊のように、あるいはお尻で…4本の手足ではいはいをする方法っていっぱいあること、ご存知でしたか(そしてはいはいをしない子もいるってことも)?
はいはいはお座りと歩くことの中間の段階で、独創的な赤ちゃんがたくさんいるように、はいはいを習得するにはさまざまな独創的なやり方があるのです。あなたの赤ちゃんはひとつのやり方で始めて別のに変わっていくか、はいはいをやめるまでひとつのやり方に固執するでしょう。赤ちゃんがはいはいをするさまざまなやり方はみな正常です。
ずりばい(Commando Crawl)とは?
Belly Crawlともいわれる種類で、赤ちゃんはおなかと脚を床に落ち着けて腕で自分の体をひっぱり這うことからはいはいを始めることがあります。
おしりはいはい(Bottom Scoot)とは?
はいはいを習得するうちに、赤ちゃんはおしりはいはいを試すかもしれません。これはとてもやわらかいお尻でゆかをすべり、脚で前に進むというものです。
ほかのはいはいの方法
以下のように、赤ちゃんがはいはいを始めるのにはさまざまなやり方があるのです。
はいはい(The Classic Crawl)
はいはいについて考えて思い浮かぶであろうまさにそのやり方です。腕から、手とひざを押して反対の脚と手を前方に動かしてすすみます。
ごろごろ(The Roll)
前方へ動くまで、赤ちゃんが後ろに転がるというものです。
3点はいはい(The tripod crawl)
2本の手と1つのひざではいはいをして、もう一方のひざを楽にしているというやり方です。
高這い(The bear crawl)
下を向いたヨガの犬のポーズから脚を伸ばし背後を空高く持ち上げ、手足でよたよた歩くのです。
馬とび(The leapfrog)
ヨガの動きのように、このはいはいで赤ちゃんは手とひじでブリッジをつくり、自分を前方に押し出して進むのです。
かにはいはい(The crab crawl)
これは予想していたのといらいらするくらい真逆の効果を生みます。赤ちゃんは前方ではなく後方に自分を押し出してしまうのです。
赤ちゃんはいつはいはいをするの?
赤ちゃんたちは9ヶ月前後に、早い子では他の子たちが寝転がってぬくぬくすごしている6,7ヶ月ではいはいを始めます。そして赤ちゃんによってははいはいを完全にしないのです。座っているのから立ち上がり、歩くのまで一気にやってしまうのです。
あかちゃんにはいはいをさせる方法
赤ちゃんがはいはいを見つけるのを手伝う方法がいくつかあります。
腹ばいの時間(Tummy time)
赤ちゃんが4本の手足で自分を起こす練習ができるように、監督の下でたっぷり腹ばいで過ごす時間を設けてあげましょう。腹ばいの時間は背中、首、腕の強化を支え、はいはい、移動、匍匐前進をするのによいのです。
赤ちゃんが座れるように支えてあげましょう。
最初は支えたまま座らせて、それから赤ちゃんの準備ができたら支えないようにしましょう。またこれははいはいのために赤ちゃんのお腹と背中の筋肉の強化を助けるのによいのです。実際のところ、赤ちゃんははいはいを座ることを学ぶところから「発見」するのです。ある日座った状態から体を傾け、体を手足で支えることができるということに気づくのかもしれません。こうしたことから、赤ちゃんは少しずつ動く自分なりの方法を理解するまで、後ろに転がりつづけようとしたり、あるいはヨガのプランクポーズ(板のポーズ)をとりつづけるのかもしれません。
疑似餌をつかってみましょう。
赤ちゃんにはいはいをさせるよう仕向ける別の遊びは、じらすようなおもちゃ(疑似餌とよぶ人もいます)を、腹ばいの時間に近いけれど手が届かないところや赤ちゃんがすわっているところの近くに置くことです。赤ちゃんはきっと努力の先に明らかにご褒美が見えれば脚と腕を動かす新しい方法を試すのに夢中になるでしょう。
はいはいする赤ちゃんを安全に保つ
赤ちゃんがはいはいを始めたら、その動きがあっという間に早くなるのでびっくりすることでしょう。赤ちゃんのひざを快適なレギンスや伸縮性のあるパンツでおおってあげれば赤ちゃんのペースを上げつづけるのと痛々しい布ずれや引っかき傷を避けることができます。通り道の危険や障害物をどけていきなり速度が速くなるのには用心しなくてはなりませんし、赤ちゃんをいつでもしっかり見張っていなくてはなりません。お母さんのおうちは新しく動くようになった赤ちゃんのための場所だということを心に留めてください(お母さんご自身で四つんばいになって赤ちゃんの目線に危険がないか探すとよいでしょう)。
そして階段(てっぺんと下)を閉ざしてしまいたいとお思いでしょうが、完全に立ち入り禁止にはしないでください。赤ちゃんはのぼり方を知る必要がありますし、なにより重要なのは、どのように策略的に安全に降りるかを知る必要があるのです。ですからもし可能なら、どのように階段ができているかによって、床から数段あがったところにゲートを作ってください。これによって練習場ができ、赤ちゃんは手で上る練習ができます。もちろん、そのときはあかちゃんのそばにいなくてはいけませんが、もし赤ちゃんが転がっても大したことではありません。また、赤ちゃんがてっぺんまではいはいできるよう、時にはうながしてください(もちろん赤ちゃんの真後ろを追ってくださいね)。
赤ちゃんが登り方を覚えたらすぐに、安全な下り方にとりかかりましょう。体を地面に近い状態で保ち、安全な方向を目指す、お腹を下にした移動(足からですね)を見せてあげましょう(これを習得するには何ヶ月もかかるかもしれませんから、我慢強くいてください)。
この上下運動をずっと監督するのには飽き飽きさせられるように思われますが、しかし赤ちゃんの安全のためには本当に大切なことなのです。もし赤ちゃんが階段というものを未経験だったら、ゲートもない階段に出くわしたら危険な状態になる可能性もあるのです(きっとそうでしょう)。
もし登るべきでないところ(本棚とかコーヒーテーブル)に赤ちゃんが登っていたら、優しくどかして(何度も、何度も、何度も)、その家具は登るためのものではないと注意しましょう。安全なところ(登る練習をしてもらったいくつかの段差や、床の積み重なった枕など)へ赤ちゃんを誘導し、ここが登っていいところだと繰り返しましょう。赤ちゃんは最終的には理解してくれるでしょう(しかしそれまで、赤ちゃんが倒さないよう重い家具は壁にくっつけておきましょう)。
心配しなくてよいこと
はいはいは発達段階の進歩のほとんどの指標には含まれてすらいませんので、もし赤ちゃんのはいはいが遅くても(あるいははいはいを全くしなくても)、心配するには足りません。しかし、もし他の発達領域、たとえば言語、社会的交流や他の運動技術などについても遅れているようなら、あるいは体の両側を等しく上手に使えていないようなら、お医者さんに見せてあげてください。
はいはいする赤ちゃんはすぐに歩き出す準備ができる、あるいは早くはいはいを始めた子は早く歩行も始めるとは必ずしもいえません。赤ちゃんははいはいを習得したら、その大好きな移動方法をかなりの間行うでしょう。実際のところ、はいはいが決してうまくない
(あるいははいはいを完全に抜かしてしまった)赤ちゃんたちのほうが、よつんばいのレーサーのように動き回る赤ちゃんたちより早くはいはいをするようになるのです。
はいはいは、習得していくころに睡眠障害になる子が珍しくないほど楽しい重大事件なのです。赤ちゃんの小さな心の中は新しい感覚と経験でいっぱいになり、それに取組む過程で睡眠に問題を抱えるようになるかもしれないのです。もしへとへとになっているなら、まったく自然なことです。赤ちゃんのベッドタイム習慣を強化し、探検で忙しかった一日の終わりにたっぷり休憩の時間をあげましょう。
次は
赤ちゃんのはいはいが早くなったら、手に届くもの、例えば寝椅子、椅子、お母さんの脚などを何か使って2本脚で立ち上がるのは単に時間の問題です。赤ちゃんが歩き出して走り、跳ね、踊ったりするまでも単に時間の問題です。