自分が膀胱炎になっているか、どうすれば分かる?

膀胱炎とは
2時間で10回目のトイレに行ったとき、膀胱炎なのでは?と疑問に思うかもしれません。そして特に、排尿した際に痛むようであれば、それは正しい可能性があります。膀胱感染は、尿路感染症(UTI)の最も一般的なタイプです。原因は細菌で、膀胱炎になると下腹部に痛みがあったり、通常よりトイレに行く回数が増えたりします。
膀胱炎かどうかを調べるのは、医師の元、簡単な検査によって診断され、通常は簡単に治療することができます。膀胱炎が頻発する場合は、原因を突き止めるために、高度な検査が必要になることがあります。
基本的な検査
医師は、最初に身体検査を行った後、症状について問診します。通常は、それだけで膀胱炎だと判断するには十分だといえるでしょう。そうでない場合は、尿分析が行われます。尿のサンプルを取り、細菌、血液、膿があるかどうかを検査します。感染の原因となっている細菌を見つけるために尿培養を行うこともあります。
高度な検査
たまに膀胱炎になることが、気になるかもしれませんが、通常は重大な健康上の病気を心配する必要はありません。しかし、感染の原因を知ることは重要です。なぜなら、薬だけでは治療できない場合もあるからです。
以下の人は、高度な検査を受ける場合もあります。
・子供
・男性(男性は膀胱炎にかかりにくい傾向があるので、他の病気を調べる)
・腎臓障害のある人
・1年以内に3つ以上の膀胱感染症を発症する女性
その場合、医師は以下の方法で検査を行います。
・膀胱鏡検査
尿道に膀胱鏡(カメラ付の細い管)を挿入して問題を探したり、更なる検査(生検)のために組織サンプルを採取します。
・造影検査
超音波、CTスキャン、およびMRで、腫瘍、腎臓結石などが見つかる可能性があります。
・静脈性尿路造影(IVU)
腎臓、尿管、および膀胱の画像を撮影するために造影剤を使用するX線です。
・排尿時膀胱尿道造影
尿が膀胱から腎臓に向かって逆流しているかどうかを確認するために膀胱に染料を入れます。
・逆行性尿道造影
造影剤を使用して尿道の問題を発見します
治療
軽度の膀胱感染は、数日以内に単独で失くなることもあります。治らないようであれば、通常は抗生物質で治療されます。1日程度で症状が改善されることがほとんどですが、医師の指示通り、処方された薬はすべて服用してください。
抗生物質を服用する期間は、通常3〜7日間ですが、医師によっては、一回服用するだけの抗生物質が処方されることもあります。感染が強かったり、頻繁に膀胱炎になる場合は、抗生物質を7〜10日間服用することが多いです。また、糖尿病などの健康状態がある場合は、より強い抗生物質を長期間に摂取する場合もあります。
閉経期を過ぎた女性には、エストロゲンの膣クリームが処方されることもあります。
前立腺感染による膀胱感染症の男性の場合、数週間抗生物質が投与されている可能性があります。
また、痛みや定期的な激しい尿意を抑える助ける薬が処方されることもあります。
セルフケア
自分でできることとしては、以下を参考にしてください。
・セックスを避ける。
・多量の水を飲む(ただし、アルコール、カフェイン、辛い食べ物は避ける。それらは症状を悪化させる可能性があるため)
・鎮痛剤を飲む。
・温かいお風呂に15〜20分間つかる
・下腹部に電気毛布をあてる