妊娠中の疲れを軽減するための6つのヒント

妊娠中の疲れ
妊娠中の疲れの原因と対策を紹介します。
妊娠中はなかなか起きられません。起きても、一日中重い足を引きずって歩き、夜、家に帰るとすぐに寝たいと思います。妊娠中、疲れを感じるのは当然のことです。妊娠初期の最初の数ヵ月と出産前の数週間は特に疲れを感じます。
妊娠中の疲れの原因とは?
妊娠は、日に日に重くなっていくリュックを背負いながら、山に登ったりマラソンしたりするようなものです。つまり、大変なことなのです。妊娠初期には、赤ちゃんの生命維持システム、つまり胎盤をつくるために膨大なエネルギーが使われます。そのため、妊娠9週目頃はひどく疲れを感じるかもしれません。さらに、身体の代謝が著しく上がる一方で、血糖値と血圧は下がる傾向があります。また、気分の変動も疲れの原因です。妊娠中は気分の上がり下がりがあり、疲れてしまうことがあります。
妊娠初期の終わりまでに、身体は胎盤をつくるという至難の業を成し遂げ、ホルモンの変化と感情の変化が起こることに少しずつ慣れてきます。つまり、妊娠中期は、新たなエネルギーをつくる時期です。しかし、注意してください。妊娠後期には、胎児が成長して、身体により負担がかかるようになるため、また疲労を感じるようになります。そして、胸焼け、腰痛、むずむず脚症候群が原因で、眠るのが難しくなります。
できること
身体の声に耳を傾けてください。疲れているなら休みましょう。身体のメッセージを心に留めて、マイペースでいきましょう。すばらしい母親になろうとしないでください。お皿洗いは後回しにして、食卓の下にほこりがあっても気づかなかったことにしましょう。必要不可欠なことでなければ、しないでください。怠け者になるのは良くありませんが、試してみてください。
・助けを求める
どれほど疲れているかパートナーに知ってもらい、家事を分担してください。友達や家族も手を貸してくれるはずです。友達に買い物を頼めば、重い足を引きずって歩くこともなく、エネルギーをためておくことができるかもしれません。
・よく寝る
常に眠気を感じているなら、もっと睡眠を取るようにしましょう。可能な限り、早く寝て、遅くまで寝ていましょう。
・健康的な食生活をする
体力を維持するために、常にバランス良く栄養素を補う必要があります。妊娠中の食事では、タンパク質や複合炭水化物などの長もちするエネルギー源を重視します。また、十分なカロリーが摂取できているか確認してください。カフェインや砂糖は、エネルギー不足の際、すばやくエネルギーを補給するのに最適に見えるかもしれませんが、チョコレートや甘い飲み物を摂取するのはやめましょう。血糖値が急上昇し、その後また急降下し、さらに疲れがひどくなります。
・食べる回数を増やす
ほかの多くの妊娠症状と同様、6回の食事によって疲労を軽減できます。血糖値を一定に保つことで、エネルギーを安定して保つことができます。そのため、食事を抜いたりしないで、頻繁に軽食をとるようにしましょう。その際、タンパク質や複合炭水化物が含まれていて、身体が元気になるようなものを選びましょう。
・動く
座ってゆっくり過ごしたいと思うかもしれませんが、適度な運動は、座って休むより元気を回復させることができます。だから、ハイキングをしたり、短時間の散歩をしましょう。気分を高揚させるエンドルフィンのおかげで、多幸感がもたらされ、気分が良くなるだけでなく、夜、よく眠れるようになります。今夜はよく寝て、明日しっかり活動しましょう。ただし、やり過ぎはいけません。疲れすぎない程度に活動することを心がけてください。
疲れがひどく、妊娠中、慢性的に感じている場合は、医者に相談してください。特に虚弱、息切れ、めまいなどの症状がある場合は、必ず医者に相談してください。これは、妊婦によく見られ、治療可能な鉄欠乏性貧血になっていることを意味しているかもしれません。また、憂鬱になったり、無気力になったり、食欲の変化、パニック、不安などを感じている場合は、妊娠うつの可能性があります。医者に相談しましょう。