感覚障害についての基礎知識~味覚、嗅覚~

症状

匂いと味はなぜ重要ですか?

食べ物や飲み物の香りと味を十分に楽しむことができるのは、嗅覚と味覚があるからです。 また、嗅覚と味覚は、食中毒から身を守り、汚染された空気や火災、有毒な化学物質などの危険性を察知します。

味と風味の違いはありますか?

基本的な味は塩辛い、甘い、苦い、酸っぱいの4つで、風味は味と匂いの両方を合わせたものになります。 例えば、人は、チョコレートを食べながら、その匂いも味わうことができるため、甘さだけではない複雑な感覚も楽しめるのです。 嗅ぐことと味わうことが同時にできない場合、チョコレートや飴の味わいは、さほどいいものではないかもしれません。

匂いや味覚に問題がある場合はどうなりますか?

食べ物の匂いや味が分からないと、食欲が減退するかもしれません。 また、味を強くするように砂糖と塩を大量に使うかもしれません。 糖尿病や高血圧の場合、糖分過多や塩分過多は大問題につながります。

匂いや味覚障害は、ほかの原因や問題を生じさせていますか?

鼻や鼻腔の問題が嗅覚に影響しているかもしれません。 鼻洞が腫れたり、小さいポリープが鼻の通路を閉塞している可能性があります。
また、風邪やインフルエンザなどの感染症や頭部への損傷が嗅覚に影響をあたえることがあります。パーキンソン病、アルツハイマー病の患者もまた嗅覚を失う可能性があります。
口の中の感染症や炎症(赤みや腫れ)は、味覚の喪失を引き起こす可能性があります。 頭部外傷やベル麻痺(顔の神経の炎症)も時に味覚能力に影響を及ぼします。
抗生物質や血圧の薬も、嗅覚・味覚に影響を与えることがあり、喫煙、ビタミンやミネラル不足も、問題を起こす可能性があります。

問題が出た時、自分で何ができますか?

医師に相談してください。 何らかの薬が原因の場合、医師は、服用を止めたり、別の薬を処方することで、嗅覚・味覚の改善を図ります。 ただし、指示がない限り、薬の服用は自己判断で止めないでください。感染症やアレルギーがある場合、医師は症状に応じて最適な処置を施します。
喫煙している場合、禁煙が有効で、嗅覚・味覚だけでなく、健康全般が改善されます。
嗅覚・味覚を永久に失うことになる人もごく一部います。しかし、調理法を医師からアドバイスしてもらうことで、食事を楽しむことは可能です。

医師に相談するための質問

食べても味を感じません。 原因は何ですか?
嗅覚・味覚を取り戻すためにどうしたらいいですか?
喫煙者ですが、嗅覚・味覚の問題が発生する可能性はありますか?
抗生物質の服用を始めたとき、味覚が変わったようでした。 服用はやめるべきですか?
嗅覚・味覚がなくなった場合、医師に診てもらったほうがいいですか?

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