トランスジェンダーとして生きる~経験談~

症状

トランスジェンダーとして

ほとんどの期間、ドーンは男性の名前を使い、男性として生きてきた。
しかしながら、彼女は自分をトランスジェンダーとみなしている。

ドーンは石油プラットホームで職業看護師として働いており、女装をするのが好きな男の子として育ったという。彼女は空軍にいるときは彼女のアイデンティティを隠していたが、ここ数年は彼女の女性的な側面についてよりオープンになっている。

”幼児学校の頃、人形や妹の服で遊んでいたのを覚えています。また女の子はスカートをはくのに男の子ははかないことに怒りを感じていたことも覚えています。”

”10歳から11歳の頃、よく寝室の窓から外に出て女の子の格好で街を歩いていました。一回、警察に捕まって家に戻されました。母親は私を心理学者のところに連れていきました。”
”2,3回ほど心理学者のところへ行ったと思います。ある診察で、彼は私に聞きました:’女の子になりたいか?’両親は私と一緒に座っていたので、私は真実の答えではなく、彼らが望む答えをいいました。振り返ってみると、両親があそこにいなければ、事は違っていたと思います。”
”その後、両親を怒らせたくないために、私はより一層自分の隠れた側面を隠しました。家でなるべく忙しいようにしていましたが、その感情は消えることはありませんでした。”
”12歳のとき、ドーンという名を選びました。私は’私’になりたかったのです。そして私につけられた名前には女性版はありませんでした。ドーンに落ち着くまで長い時間がかかりました。”
”ドーンには多くの意味があります:一日の始まり、そして実現。しかし私はその名前を気に入ったので選びました。そしてドーンという名前の私の知り合いは全員良い人そうでした。”
”私はウィルトシャーというちいさな街に住んでいて、そこにはあまり職がありませんでした。なので16歳のときに私は空軍に入り、看護師になるまでの短い期間、航空機整備士として働きました。それからはずっと看護士です。”
”当時、空軍でトランスジェンダーであることは大きな問題でした、なので私は隠していました。他の人や、新聞の記事からトランスジェンダーの団体を見つけました。1970,80年代には多くの宣伝がなかったので、クレア・レイナーやマジョリー・プループスなどの人生相談回答者からトランスジェンダーについて聞いたことがあるかもしれません。”
”まだ空軍にいた頃、ブリストルとロンドンのトランスジェンダーグループを訪ねました。同じような考えを持ち、自分が1人じゃないと気づくことのできた機会でした。”

パートナー、ジュールに出会う

”1985年、私はロンドンに移り空軍を辞めました。自分自身で生活するのはそれが始めてでした。家族や友人から離れて、真剣に性転換(女性として人生を生きる)について考えました。1年近く、仕事のときを除いて、女装していました。”
”そこで私のパートナー、とても魅惑的な女性、ジュールに出会ったのです。性転換よりも彼女といることのほうが重要だと決断しました。”
”付き合うようになってから少しして、私たちは海岸に移りました。コーンウォール、私たちの新しい住まい、はロンドンとは全く違い、最初私のトランスジェンダーである内面は隠していました。”
”ここ数年になって、もっとオープンになりました。週に1,2回家にいるときやジュールと私がナショナルトラストの場所や映画館、ディナーにいくときは女装しています。でも一般的には、自分たちを知っている人たちに見られることのないよう、故郷から離れたところでやっています。”

”私の2人の姉妹は私がトランスジェンダーであることを知っています。私の親は知りませんし、知っていたとしても何もいいません。ジュールの親は知っています。私たちがデートを始めた時に彼女が話し、私は女装して彼らと出かけます。”

”私は必要な時にだけそのことを人に話すようにしています。でも隠すのは好きではありません。皆に知ってもらって、心配しないでほしいです。でもジュールはそっと秘密にしています。”

職場で知れる

”最近、職場で私がトランスジェンダーであることが知れています。私は石油プラットフォームで看護士をしていたのですが、他のプラットホームに移りました。誰かが私のロッカーを空け、中身を次のプラットフォームへ送りました。新しいプラットホームの人もインターネットで私の写真を見ています。”
”全ての情報が流れてしまったので職場では気をつけるよう電話で注意されたときはかなり動転しました。”
”私はマネジメントチームからのひやかしや罵り、差別も有り得るだろうと覚悟していましたが、実際は完全に逆でした。マネジメントチームは私を100%支持してくれ、そのことで大きな騒ぎを起こすようなものはプラットホームから外されました。”
”職場で受け入れられることは慎ましい経験でした。同僚の支援や落ち着いた態度で、自分に価値があり、必要とされていると感じることができました。”
”私は人に自分がトランスジェンダーであることは言いません。会話ではでてこないし、仕事には関係ありません。でも私はもはや秘密にする必要がないのです。”
”私は多くの人に比べて過ごしやすい環境にいましたが、トランスジェンダーであることは簡単なことではありません。多くの不満を抱えています。女性的側面を隠さなければいけません、そして社会の期待に添えなければならないのです。でも今年齢を重ねて、自分の性のアイデンティティにもっと自信を持てるようになりました。”
”強い女性的側面を持つことは、他の人を助けるのに役立ち、看護にも良いと思いたいです。より思いやりを持てるようになっているかもしれません。でも常にトランスジェンダーだったので、比べる対象はありません。”
”もし選択肢を与えられたら、人生における女性的側面を失いたくないです。それは私ではありません。”

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