幼児の代表的な目のトラブル4つとは

症状

赤ちゃんの目のトラブル

2~4歳くらいの赤ちゃんの目のトラブルは、見つけるのが難しいかもしれませんが、気にしてあげることが大切です。

お子さんが視力検査表を読めるようになるのはもう少し先という年齢だったとしても、だからといって検査をしないでいいというわけではありません。早いうち(専門家は、6ヶ月頃から目の検査をすることを推奨しています)から基本的な目の検査を眼科で受けさせることが大切です。家族に目のトラブルを抱えたことのある人がいたり、下記の症状のようないつもと違うような症状が見られたら、特に注意が必要です。視力に問題があるかどうかを判断するには、お子さんはまだ幼いので、難しいかもしれませんので、以下のようなことが見られないかどうか、保護者が確認してあげるようにしましょう。

・目が寄り目のようになっていたり、同時に同じ動きをしない
・頭痛がある(頭が痛いと口で伝えたり、頭を抱えたり、眉間にしわを寄せたり、まぶしい光や大きな音を嫌ったりします)
・めまいがしているようなそぶりを見せる(バランスが崩れていたり、斑点が見えると文句を言ってきたりします)
・吐き気がする(おなかが痛いと言ったり、食欲がなくなったり、嘔吐したりします)
・ほかの子供がよけられるようなものに当たる
・何かをじっと見つめるときに目を細めたり、首をかしげるようにして見る
・頻繁に目をこすったり、理由もなく目から涙が出たりする
・テレビを見るときのテレビまでの距離が近い

お子さんがこうした状態のいずれかに当てはまる場合、以下のような一般的な目のトラブルのうちの一つにかかっている可能性があります。

目のトラブル:屈折障害

どのようなものですか?
屈折障害は、赤ちゃんの角膜の形が異常である場合に起こるもので、視界がゆがんで見えてしまう疾患です。一般的な屈折障害には、以下のようなものがあります。

・近視、近眼
近くのものはよく見えるが、遠くのものは見えにくい状態。
・遠視
遠くのものはよく見えるが、近くのものがぼやける状態。
・乱視
視界がぼやけてしまう、焦点を合わせることができない状態。

治療法:眼鏡が効果を発揮するでしょう。

目のトラブル:斜視

どのようなものですか?
両方の目が同じ方向を向いていなかったり、左右で動きが異なる状態を指します。これは、通常、片方の目の筋肉が弱いことが原因で、その目の視点が定まらないように見えるのです。

治療法:斜視は、早く治療すればしただけ、良い結果が期待できますし、より深刻な状態に発展しにくい傾向にあります。子供によっては、筋肉が強いほうの目に1日に数時間眼帯を巻くことで、弱いほうの目を鍛え、良く機能するようにする場合もあります。また、強いほうの目に目薬をさし、良い方の目の視界をぼやけさせることで、弱いほうの目の働きを促すというやり方もあります。医者は、両方の目が同じ方向を向くようにするために特別にデザインされた眼鏡を処方したり、弱いほうの目を強くするために目の筋肉の体操を勧めてきたりするでしょう。こうした処置がうまくいかない場合は、手術も一つの方法です。

目のトラブル:弱視

どのようなものですか?
斜視を治療しないでおくと、弱視に発展してしまうケースがあります。どのようなことが起こるかというと、視界が二重になってしまうのを防ぐために、斜視になっている方の目に映る景色を無視することで、脳は、進行した斜視に適応してしまいます。結果として、脳は弱いほうの目で良く見ることができなくなってしまうのです。

治療法:弱視の治療は、斜視の治療に似ています。目薬、眼帯、特殊な眼鏡、手術などの方法があります。

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