インプラントが入っていても母乳育児は可能でしょうか

インプラントと母乳育児

胸にインプラントが入った後でも、母乳育児をしたいと思っていますか。成功させるために必要なアドバイスとともに、母乳育児の見込みがあるかどうか決定するために役立ついくつかの情報をここに示します。

母乳育児

豊胸手術をした場合、自分が母乳育児ができるのかどうかわからないと思います。研究者の中には、豊胸手術をしたことがない女性と比べて、豊胸手術でインプラントをした女性は母乳育児の際に問題が起きる可能性があるとしていますが、いくつかの困難に直面するとしても母乳育児を選ぶかどうかはお母さん次第となります。

母乳育児を選択するかどうかの重要な要因は、自分がどのような方法でなぜ豊胸手術を受けたのかにもよります。次の点を思い出してみましょう。

切開はどこの部分で行ったでしょうか?乳輪や乳首の部分をまたいで切開した場合は、乳管と神経を切断させた可能性があります。その場合は、母乳育児は難しいでしょう。しかし、切開した場所が胸の下部もしくは脇の下である場合は、母乳育児ができる可能性があります。その場合は、豊胸手術をした医師は主要な神経を残して手術することを選択しており、授乳が可能です。
乳首に感覚があるでしょうか。それであれば、神経がきちんと生きているというよいサインです。しかし、手術が最近(1-2年以内)行われた場合であれば、乳首の感覚が全て戻ってきているわけではないかもしれません。それでも、おそらく母乳育児を行うことは問題なくできるはずです。
インプラントを入れた場所はどこでしょうか?胸部筋肉の下であれば、母乳育児をするには都合がよいことです。胸の腺組織のすぐ下(つまり胸部筋肉の上の部分)にインプラントを入れた場合は、母乳の産生を妨げることがあります。
なぜ豊胸手術を受けたのでしょうか。単純に、胸が小さく美容目的でインプラントを入れたいと思ったのであれば、母乳育児ができる可能性があります。しかし、乳房組織が発達しないことが原因だったり、もしくは左右の胸が非常に離れているために、胸の形が管状の形になっていたり、左右非対称になっているために、インプラント手術をする女性もいます。インプラント手術前の胸がそのような状態であった場合は、母乳を産生するために十分な腺組織がない可能性あり、このような女性の25%は母乳育児が難しく、また19%では搾乳器を使う等の補足的手段を講じないと母乳保育は難しいと研究ではいわれています。それでもまだ母乳保育を完全に諦めてはいけません。
上記の内容を読んでもはっきり自分の答えがわからない場合、豊胸手術をした医師に詳細を確認してみましょう。

上記の情報を知った後、次に赤ちゃんが誕生した後に母乳育児を成功させるための準備に役立つ情報を与えてくれる助産師等の専門家に相談をしてみるとよいでしょう。出産後最初の数週間は母乳育児を行うことが重要なため、お母さんの体は「母乳をつくりなさい」というメッセージを受けます。助産師等の専門家は、赤ちゃんへの胸から直接の授乳だけではなく、それに加えて搾乳器を使って絞ってから授乳するようアドバイスするかもしれません。これは搾乳器(特に電動式の搾乳器)を使ったほうが母乳の産生量が増えるためです。助産師等の専門家は特に母乳育児開始直後の母乳の産生を増やす方法や、経験するであろう痛みの解消法等を教えてくれます。豊胸手術で胸の中に瘢痕組織ができることはよくあることで、授乳の際に不快となります。搾乳機等の母乳育児の補助的な方法を使うことにより、十分な母乳を産生できない場合でも、母乳育児を成功させることは可能です。
ところで、胸に入れたインプラントにシリコンが含まれていたとしても、母乳育児をして赤ちゃんに害があるということはありません。実際、牛乳や粉ミルクはインプラントをしたお母さんの母乳よりも、シリコン成分が多く含まれていると言われています。

母乳育児を諦めて、赤ちゃんへの授乳の一部もしくは全部で粉ミルクを使うことにした場合でも、赤ちゃんは必要な栄養素を全て粉ミルクから得ることができることは覚えておきましょう。

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