3Dエコー/4Dエコー:赤ちゃんの初めての写真

検査方法

エコー検査とは

どの妊婦さんも、お腹の中で赤ちゃんがどのように育っているか間違いなく不安に思っているでしょう。やはり、9ヶ月というのは我が子の姿を一目見るために待つには長い時間です。3D/4Dエコー検査では、2Dエコーよりもより詳細に胎児のようすを見ることができます。しかしこの検査を行う前に、自分自身と赤ちゃんを安全で健康に保つためにでき得るすべてのことを確実に行うため、妊娠中のどの時期に3D/4Dエコー検査を行うべきであるかについて理解しておくことが大切です。

2Dエコー、ドップラー超音波、3Dエコー/4Dエコーの違い

医者の診察を既に受けている場合、おそらく2Dエコー検査は経験済みでしょう。この検査では、棒状の検査器具(トランスデューサー)が腹部あるいは膣内に設置され、胎児に対して音波を送ります。音波は内部器官や羊水で跳ね返り、コンピューターがこのエコーを胎児の平面画像(あるいは断面図)に変換してスクリーンに映し出します。ドップラー超音波検査では、医者は妊婦の腹部に特別なジェルを塗り、手のひらサイズの超音波装置を使って胎児の鼓動の音を拡張させます。

この2つの検査方法より新しい3Dエコー検査では、複数の平面画像がさまざまな角度から撮られ、その画像を一つにまとめて立体的な画像を作ります。例えば、赤ちゃんの横顔だけを見るのではなく、顔をすべての角度から見ることができるようになるのです。4Dエコー検査もこれと同じようなものですが、画像が動きます。つまり、動画のように赤ちゃんが何かをしているのをリアルタイムで見ることができるということです。

なぜエコー検査が行われるのか

医者は、胎児を観察したり、羊水を測定したり、先天性欠陥を調べたりするために、妊娠中は定期的に2Dエコー検査やドップラー超音波検査を行います。より詳細な3Dエコーや4Dエコー検査は、口唇裂や脊髄損傷などの異常がないかどうかより綿密に調べるため、あるいは何か特別なものを観察するために行われます。これらの検査は義務的な出生前診断検査の一環となってはいませんが、医者は夫婦に無料で胎児の3D写真を渡してくれます。

3Dエコー検査と4Dエコー検査の安全性

赤ちゃんの鼓動を聞いたり動いているのを見たりすることはわくわくすることかもしれませんが、ドップラー超音波検査、3D/4Dエコー検査は、正式には医者が医学上の理由で胎児にこのような検査が必要だった場合にのみ推奨されているものです。研究によって証明されている超音波技術の安全性には不確かなものもあり、潜在的なリスクもまだ明らかになっていないためです。現在、米国産科婦人科学会(ACOG)は、超音波が成長している胎児に害をもたらすということを示した信頼できる科学的証拠はないと述べていますが、将来的に害のある影響が発見される可能性もあります。アメリカ食品医薬品局(FDA)によると、超音波が体内に入ると組織を徐々に熱し、体液や体内組織の中に小さな気孔をつくる可能性があります。この現象に付随する長期的な影響はまだ明らかになっていません。超音波について現在私たちが理解していることを考慮すると、赤ちゃんの健康を守るためには、資格を有する医療従事者に勧められた検査を受けることが最も安全な手段でしょう。

しかしながら、ACOGとFDAは、思い出作りのために何かしらの超音波検査を使うことは勧めていません。赤ちゃんの健康を脅かす可能性があるだけでなく、営利的な超音波検査を行っている専門家は、妊婦の質問に答えられられないかもしれませんし、赤ちゃんの発達に関する何かしらの問題を見つけることができるような高度の専門的知識も持ち合わせていない可能性があります。家庭用ドップラー超音波検査装置にも同じことが言えます。この装置には、妊娠5ヶ月になるまでは胎児の鼓動を十分拾うことができるほどの正確性はなく、実際、FDAはこの装置を使うための処方箋を要求しています。したがって、医療的な目的以外でこのような超音波検査を行おうと考えている場合は、医者に相談、確認してください。

赤ちゃんが生まれてくれば、写真を撮ったり、思い出を作ったりする機会は山ほどあります。それまでは、超音波検査を受ける回数は必要最小限にとどめ、生まれてくる赤ちゃんと出会う日を楽しみに待っていましょう。

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