体重減少が問題になるのはいつですか?

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体重減少について

病気になった場合、何もしなくても体重が減ることはよくあります。病気になる前に体重が増えていたとしても、意図せず体重が減ってしまうのは健康上のリスクがあります。どの段階で心配すべきなのでしょうか?

「6カ月以内に体重の10%以上が失われている場合、その人は栄養失調の可能性があると考えられます」とオハイオ州立大学医学部のコーディネートダイエットプログラムでディレクターを務めるマルシア・ナヒキアン・ネルムス博士は述べています。たとえ10%の減量でとどまったとしても、比較的短期間で体重が減ると、治療が難しくなる可能性があります。

ナヒキアン・ネルムス氏は、「治療がうまくいって回復する能力は、体に脂肪があるかどうかによって変わります」と述べています。闘病中の過体重の人が意図しない体重減少に見舞われると、脂肪だけでなく筋肉も失います。筋肉を失うと、栄養上のリスクにさらしてしまいます。これは筋肉や免疫(システム)の機能に影響します。

以下にご紹介する7つのヒントは、体重減少を最小限にするのに役立ちます。

1.定期的に体重を量る

自分自身や愛する人が病気の場合、すでにやることが多すぎて長くなっているTo Doリストに、さらにやることを付け足すように見えるかもしれません。しかし、定期的に体重を量らなければ、体重減少を見逃してしまう可能性があります。

「患者には少なくとも週に1回、定期的に体重を量ることを勧めています。体重を量っていない人にとって、衰弱や疲労といった兆候が、愛する人が大幅に体重を減らしているという事実に気づく最初のサインかもしれません」と、栄養と栄養学アカデミーのリサ・チンプマン氏は言っています。

2.食事時間を柔軟に捉える

1日3食という概念を捨ててください。軽食を加えたり、1日中食べるようにしましょう。カロリーを摂り続けるようにしましょう。

3.噛む回数を数える

病気の場合、体重が減ると栄養失調になる可能性があります。ビタミン、ミネラル、および他の栄養素が不足しているときに、体重が減ります。

栄養失調で病院に入院した人は、治療に時間がかかり、入院期間が長くなり、再入院する可能性が高くなります。また、手術後の合併症のリスクが最大で2倍から5倍高くなります。

「私はいつも患者に『カロリー、タンパク質、その他の栄養素を一口ずつ入れていきましょう』と伝えています」とナヒキアン・ネルムス氏は言います。

4.プロの手を借りる

あなたが咀嚼や嚥下に問題がある場合、十分な栄養を摂るために、栄養士と協力して食べ物をピューレするといった対策を立てましょう。「必要な栄養素を確実に摂取するために、食べ物の食感や食べ方を変えることができます」とナヒキアン・ネルムス氏は言います。医師または栄養士は、食事やスナックでは足りない場合、体に必要なカロリーと栄養素を得る方法をほかに提案することもできます。

5.食欲を高める

毎日短時間の散歩をしてください。散歩すると、空腹感やエネルギーを活性化させます。これは研究で裏付けられています。研究によると、有酸素運動は、がんの治療中や治療後の成人の疲労を和らげる効果がありました。たとえ昔ほど活動的ではないとしても、できるだけ体を動かすようにしてください。

6.食後に飲む

食事の前や食事中に水を飲まないでください。もし飲んでしまうとお腹がふくれて、食べる量が少なくなる可能性があります。代わりに、食事の間に飲むようにすれば、食事中に喉がかわくことがありませ少なくなります。

7.プレートの上に食べ物を並べる

出されたものをすべて食べなければいけない人に付き添っている場合にお勧めの方法です。
お気に入りの食べ物はその人が手を伸ばしづらいところに置き、他のものはその人のそばに並べて置きましょう。彼らにとって必要なものを最初に食べ、その後で好きなものを食べるように勧めましょう。

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