2歳から5歳までの肥満を解消するために

健康的な体重
肥満児は増えていますが、お子さんが健康的な体重になるためにできることはたくさんあります。
肥満は現在の就学前の健康状態と将来に悪影響を及ぼします。肥満の子どもは肥満の大人になり、高血圧、心臓病、脳卒中などのさまざまな病気の危険性が高まります。
さらに、幼児が肥満かどうかを知ることは必ずしも容易ではありません。親としては子どもが肥満に見えなくても、医療機関では肥満と分類されるかもしれません。
しかし、良いニュースもあります。お子さんが健康な体重になり、維持するのを助けるために親はいろいろなことを行うことができます。お子さんのの体重が心配な場合は、主治医や学校の保健の先生がアドバイスすることができます。
子どもが肥満になる理由
大人と同じように、消費するよりも多くのエネルギーを食べ物や飲み物から摂取すると肥満になります。しかし大人とは異なり、子どもたちはまだ成長しており、成長のためにはより多くのエネルギーが必要です。脂肪や砂糖の多い食品からではなく、栄養価の高い健康的な食品からこのエネルギーを得ることが不可欠です。
ほとんどの肥満児はダイエットする必要はありません。体重を減らす必要さえないかもしれません。その代わり、身長が伸びても体重を同じに保つようにしましょう。そうすれば着実に健康な体重に近づくでしょう。しかし、お子さんがBMIから見ても肥満である場合、適正体重になるために食生活を変えて定期的に運動を行うことが重要です。
幼児のための良い食べ物
お子さんの食事に関しては、カロリーを考える必要はありません。その代わり、健康的でバランスの取れた食事を与えましょう。お子さんが一生涯にわたって健康的な食事をする助けとなります。
お子さんに健康的な食生活をさせる一番の方法は、お手本を見せることです。お子さんが肥満の場合は、いつもどんな風に食べているかを振り返ってみてください。家族として一緒に食べていますか、それともスナックを外出先で食べていますか?食事中テレビをつけていますか?食事は家で作っていますか、それともテイクアウト頼っていますか?
食事を規則的に取るようにしてください。そうすれば、お子さんがスナックを食べたいときに食べたいだけ食べるのではなく、家族全員で一緒に食事を楽しめます。
みんなで同じ時間に食べられるわけではなくても、家族全員に同じ食事を作ってください。テレビに夢中になると食べ過ぎてしまうので、食事中はテレビを切ってください。
家族で健康になる10の方法をお読みください。
子どもたちにより運動させる方法
運動はお子さんが摂取したカロリーを燃やします。強くて健康な骨と筋肉を発達させるためにも重要です。何よりも、運動は子供時代の一部であり、楽しいです。
自分で歩くことができる子どもは、屋内でも屋外でもよいから少なくとも1日3時間の運動を毎日する必要があります。5歳未満の子どもは、睡眠時を除き、運動しない時間を長時間作るのを避けるべきです。数時間テレビを見たりずっとバギーに縛られたりするのは、健康と発達に悪影響を及ぼします。
子どものための運動のガイドラインと、子どもと一緒に運動する方法について読む。
幼児のためのヘルシーな食事
・パスタ、コメ、ジャガイモなどのデンプン質の炭水化物を食事のベースとしてください。
・1日に5種類の果物や野菜を食べましょう。
・肉、魚、卵、豆などの脂肪分の少ないタンパク質を食べましょう。
・飽和脂肪(加工肉、パイ、ケーキ、ビスケットなどに含まれます)を減らしましょう。
・ビスケット、ケーキ、発泡飲料などの甘い食べ物を減らしましょう。
・加糖フルーツジュースや発泡飲料などの甘い飲み物を減らし、子どもに無糖フルーツジュースをあげる場合は水で希釈してください。未就学児のためのヘルシーな飲み物については、こちらをご覧ください。
・調理に使う塩を減らし、食卓塩も減らしてください。スーパーマーケットの調理済み食品や加工肉は塩分が多いことが多いので、購入するときには食品のラベルを確認してください。塩を減らす方法については、こちらをご覧ください。
子どものための健康的な食品に関して、詳しくは幼児に何を食べさせるべきかをご覧ください。
5歳以下の子どものためのヘルシーなお菓子
お子さんが食事と食事の間に空腹になった場合は、生のフルーツや牛乳のような健康的な軽食をあげてください。ビスケット、チョコレート、ケーキなどの甘い食べ物は避けてください。
カルシウムは子どもにとって特に重要なので、毎日カルシウムが豊富な食べ物を3種類食べているかどうかを確認してください。乳製品はカルシウムが豊富なので、コップ1杯の牛乳、マッチ箱大のチーズまたはヨーグルトで3種類分になります。
2歳以上からセミスキムミルクを与えることができます。スキムミルクは5歳までは適していません。
好き嫌いのある子どものためのヒント
お子さんが特定の食べ物を拒否する場合、健康的な食生活をすることは難しいように思えるかもしれません。
お子さんの食習慣を1歩ずつ変えてみてください。まず、お子さん以外のご家族がどんな食生活をしているか振り返ってください。お子さんはそれを真似しているのかもしれません。あなたが野菜を食べないならお子さんも食べません。
お子さんに食べさせたい健康でバランスの取れた食事を考えて、それをあなたの家庭の標準にしましょう。
新しい果物や野菜など、幅広い食品をお子さんに試させてください。以下のアドバイスを試してみましょう。
・最初に一口分あげます。よくわからない食べ物をいっきに食べさせられても受け入れられません。
・子どもたちが新しい食べ物を食べてみてくれたらほめてあげましょう。でも食べられなくても叱らないでください。食事は楽しくなければなりません。
・新しい食品は受け入れられるようになるまで最大15回試す必要があることという研究結果もありますが、一回につきあげる量はごく少量(一口サイズ)で大丈夫です。辛抱強く、いろいろな機会にお子さんに食べさせてみましょう。
6歳から15歳までの肥満の子どものためのアドバイスは、こちらをご覧ください。