2型糖尿病についての基礎知識~特徴~

症状
2型糖尿病とは
2型糖尿病は、インスリン抵抗性(身体が自分の作るインスリン抵抗力を示すこと)とインスリン欠乏(身体はインスリンを作るが、インスリン抵抗性に打ち勝つことができるほど十分な量ではないこと)の両方を特徴としています。インスリンは糖(グルコース)をエネルギーとして利用するために体内の細胞に輸送することはできないので、血糖値が上昇してしまうのです。そのうちに、高血糖値によって網膜症、神経障害、心臓病などの重度の糖尿病合併症が引き起こされる可能性があります。糖尿病には治療法はありませんが、健康的な食事、定期的な運動、経口薬剤、必要であればインスリンの投与などによって血糖値をコントロールするということに集中した治療を行えば、合併症の発症は遅らせたり、予防することができます。2型糖尿病患者は心血管疾患になる危険性も非常に高くなっています。このため、血圧とコレステロール値の上昇(どちらも心臓発作や脳卒中のリスクを高めるもの)に対する適切な治療が不可欠です。
1型糖尿病と違い、2型糖尿病は通常中高年以上の成人がなるものですが、近年では10代の人や若者でもかかる割合が驚くほど高くなっています。2型糖尿病にかかる人の多くは肥満の状態にあります。家系、その中でも第一度近親者は特に、2型糖尿病のリスクの増加に影響を与えます。アメリカでは、2360万人の人々が糖尿病になっていて、そのうちの約20%が診断を受けていないと推定されています。アメリカ系アフリカ人、ラテンアメリカ系の人、ネイティブアメリカンに起源を持つ人は、白人よりも2型糖尿病になるリスクが高いです。2型糖尿病の症状のいくつかには、過剰な喉の渇き、頻尿、視界不良、皮膚や尿路感染症の再発などがあります。