耳管の機能不全の基礎知識~症状、原因~

症状

耳管の機能不全とは?

耳管は耳の上部(咽頭付近)と中耳をつなぐ小さな管です。通常はくしゃみや嚥下、あくびをしたときに、耳管が開き、空気が通る状態になります。しかし、この耳管が詰まることがあります。これを、耳管の機能不全と呼びます。これが起こると、音が聞こえず、耳づまりや耳の痛みを感じることがあります。

耳管の機能不全の症状

飛行機に乗ると高度が変化するため、症状が悪化することがあります。また、エレベーターに乗ったり、高低差のある山道をドライブしたり、ダイビングなども、症状が悪化する可能性があります。
耳詰まりや膨らみを感じる
音が聞こえにくくなる
耳の中がはじける感じ(耳がくすぐったいと子どもは表現する)
片方または両耳の痛み
耳鳴り
体のバランスを保つのが難しい場合がある

耳管の機能不全の原因

耳管の機能不全の最も一般的な原因は、風邪、インフルエンザ、副鼻腔感染症またはアレルギーにより、耳管に過度の粘液がたまったり、炎症が起きることです。

耳管の機能不全のリスクのある人は?

子どもの耳管は成人のものよりも短く真っ直ぐなので、耳管の機能不全のリスクはより高くなります。これにより、細菌が中耳に到達しやすくなり、排液がそこに溜まります。また、子どもの免疫システムは発達していないので、感染症と戦うのは困難です。
喫煙や肥満も危険因子です。喫煙は繊毛(中耳から粘液を鼻の後部まで運ぶ小さな毛)を損傷します。これにより粘液が耳管に溜まってしまいます。また、肥満の人は、管の周りに脂肪沈着があると、耳管の機能不全につながる可能性があります。

診断とテスト

医師は、症状に関する問診によって、耳管の機能不全を抱えているかどうかを調べます。また、外耳道と鼓膜、鼻腔と喉の裏を調べます。

耳管の機能不全はどのように予防できますか?

アレルギー、風邪やインフルエンザの症状など、粘液や閉塞の根底にある原因を治療することで、耳管の機能不全が発症する危険性を減らすことができます。

耳管の機能不全はどのように治療されますか?

耳管の機能不全の症状は、通常治療しないでも消えます。嚥下や授乳、ガムを噛むなどの耳管の運動は、耳管を開くのに役立ちます。また、口を閉じ、鼻を摘まんで深呼吸をすることで「耳詰まり感」を和らげることができます。
赤ちゃんが耳管の機能不全を抱えていると思う場合は、嚥下反射を促すためにほ乳瓶やおしゃぶりを与えてください。
こうした方法が役に立たない場合、医師は以下のような治療法を行う場合があります。
充血除去剤を使用して管の内面の膨張を減少させる
アレルギーが原因の場合、抗ヒスタミン剤を服用するか、ステロイド鼻スプレーを使用してアレルギー反応を軽減する
鼓膜に均等な耳圧を維持するための圧力均等化チューブ(PET)を埋め込む
鼓膜に小さな切開を作り、中耳の液体を吸い出し回復を早める。通常は1〜3日で治癒する

医師に相談するための質問

耳に膨張感があり、あくびをしても良くなりません。耳管の機能不全ですか?
子どもの症状を軽減させるために親にできることはありますか?
子どもが耳管の機能不全と診断されました。これは、耳の感染症があることを意味しますか?
旅行するときに気をつけるべきことは何ですか?
アレルギーは耳管の機能不全を悪化させますか?
耳管の機能不全を治療する最良の方法は何ですか?

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