慢性気管支炎の基礎知識~症状、原因~

慢性気管支炎とは?
慢性気管支炎とは、3カ月以上続く気管支炎です。
肺気腫を併発した慢性気管支炎は、 慢性閉塞性肺疾患(COPD) と呼ばれます 。
症状
慢性気管支炎は、以下の気管支炎の症状を呈します。
・痰(たん)
・呼吸困難
・胸の圧迫感
咳(せき)
原因
慢性気管支炎の主な原因は、喫煙です。
化学煙やほこりなどの肺を刺激する物質に長時間さらされることも、慢性気管支炎を発症する原因となります。
予防法
喫煙者であれば、最も重要なことはタバコ止めることです。 吸う煙が多いほど肺にダメージを与えますが、喫煙をやめると呼吸が楽になり咳をしなくなり、肺が回復しはじめます。また、肺がんの可能性も低くなります。禁煙を補助する方法については医師に相談してください。
ヘアスプレー、スプレー消臭剤、スプレー塗料などのエアロゾル製品など、肺を刺激する可能性のあるものを避けるようにしてください。
ほこりや化学煙や、塗料やペイントリムーバー、ニスまたは強い臭いを吸わないために「マスク」をするなどしてください。
呼吸療法士によって行われる運動プログラム「肺リハビリテーション」や、「口すぼめ呼吸」と呼ばれる呼吸法のほか、定期的な運動(ウォーキングなど)も推奨されます。自分に合った運動プランを作成するために必ず医師に相談してください。
慢性気管支炎は肺感染のリスクを高めるので、インフルエンザのワクチンは毎年必ず受けるようにしてください。 また肺炎予防のため5〜6年ごとに肺炎球菌ワクチンを受けてください。
※場合によっては、特定のワクチンの量がそれを必要とする人の数に追いつくことができない場合があります。 詳細情報…(→どこにいれればよい?)
治療方法
・通常、気管支拡張薬を「吸入薬」として使用します。重度の息切れがある場合は、テオフィリン錠が処方されます。症状が改善しない場合は、ステロイド薬が処方されます。
・薬で症状が改善しない場合は、「在宅酸素療法」を行います。
(吸入薬と在宅酸素療法の写真orイラストがあるとわかりやすい)
医師に質問すべき事項
慢性気管支炎の原因はなんですか?
慢性気管支炎にはどのような健康上のリスクがありますか?
肺気腫や慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクがありますか?
症状を緩和するどんな薬がありますか?
症状を和らげるためには、どのように生活すればいいですか?
どのような運動をすればいいですか?
何のワクチンが必要ですか?