子宮内胎児発育遅延(IUGR)の基礎知識

その他

子宮内胎児発育遅延とは?

赤ちゃんが順調に成長していないとき、子宮内胎児発育遅延が原因でしょうか。この妊娠状態の治療法と症状を学びましょう。

なぜ医者はあなたのお腹を計測するのでしょうか。この昔から行われている検査は、子宮内胎児発育遅延の第一の指標で、子宮内胎児発育遅延は、全妊娠の推定2.5〜3%で起こります。肉眼で妊娠中の子宮の大きさを確認することは、赤ちゃんがどれだけ成長しているかを知る正しい基準にはなりませんが、子宮底長は正しい基準になります。子宮底長は、センチメートル単位で、恥骨から子宮の上部までの長さです。予想以上に短ければ、医者は子宮内胎児発育遅延を診断するために、さらに検査を行います。

公式には、子宮内胎児発育遅延は、妊娠期間に応じて、赤ちゃんの体重が10パーセンタイル未満と定義されていますが、妊娠後半に通常より小さい赤ちゃんは、この症状と診断されることがあります。子宮内で小さいと思われた赤ちゃんが、健康に生まれ、生まれたときには標準的な大きさになっていることもありますが、正常に成長できない赤ちゃんもいます。

子宮内胎児発育遅延の原因とは?

赤ちゃんの出生時体重の約40%は、遺伝的要因によって決定されます。母親または父親が身長が低く、生まれたときに小さかった場合、赤ちゃんはまったく健康ですが、小さいかもしれません。
しかし、子宮内胎児発育遅延の赤ちゃんの中には、染色体異常や心不全など、成長を制限するその他の症状を持つ赤ちゃんもいます。胎盤が健康で、血液供給が正常に行われている場合でも、子宮内胎児発育遅延が起こる可能性があります。また、母親の栄養、健康または生活習慣が赤ちゃんの健康な成長を妨げる場合にも、起こることがあります。(例えば、喫煙、アルコールや薬物の乱用など。)

どのような人が最もリスクが高いですか?

子宮内胎児発育遅延は、以下の女性によく見られます。
・初めて妊娠した、または5回以上妊娠している
・17歳未満または35歳以上
・過去に低出生体重児を出産した(研究では、一度子宮内胎児発育遅延の赤ちゃんを持つと、次の赤ちゃんが子宮内胎児発育遅延になるリスクが多少上がることがわかっていますが、次に生まれてくる赤ちゃんは、過去の赤ちゃんより少し大きい可能性があります。)
・高血圧や心臓病がある
・風疹、サイトメガロウイルス、トキソプラズマ症または梅毒などの感染症がある
・胎盤早期剥離のような、胎盤の問題や子宮の異常
・子癇前症および妊娠悪阻を含む妊娠合併症がある
・糖尿病、肺疾患、腎臓病または鎌状赤血球貧血がある
・多胎妊娠している(赤ちゃんが適切に成長していないからではなく、一つの子宮で8ポンドの赤ちゃんを複数身ごもるのは難しいからです。)

症状

驚くべきことに、小さな赤ちゃんを身ごもることが、子宮内胎児発育遅延の症状ではありません。実際、赤ちゃんが順調に成長していないという明らかな兆候は、ほとんどありません。赤ちゃんのことを知る唯一の方法は、子宮底長を測ることです。そのため、妊娠中は、定期的に医者に診てもらうことが大切です。

診断方法

子宮内胎児発育遅延は、通常、妊娠後半の出生前診断で発見されます。医者は子宮底長を計測し、妊娠期間のわりに短いことがわかります。赤ちゃんの大きさを調べるために、さらに超音波検査を行い、臍帯動脈の血流を確認します。いずれかの測定値が異常である場合、赤ちゃんが胎盤から十分な血液または栄養分を受け取っていないことを意味する可能性があります。

子宮内胎児発育遅延の根本的な原因が染色体異常である場合、医者は、NIPT(無侵襲的出生前遺伝学的検査)または羊水穿刺を行って、妊娠初期にすでに診断しているでしょう。しかし根本的な原因がすぐにわからない場合、あなたと赤ちゃんをよりよく治療できるように、医者は根本的な原因の真相を探るための検査を行います。

合併症

赤ちゃんの健康状態を予測する最良の判断材料の一つは、出生時体重なので、子宮内胎児発育遅延があると、赤ちゃんに健康上の問題が起こる可能性があります。医者は以下の治療に備えます。
・正常な体温を維持するのが困難
・感染症と闘うのが困難
・出生時の血糖値や酸素濃度が低い
・アプガースコアが低い
・赤血球数が異常に多い

予防するためにできること

子宮内胎児発育遅延を予防する最善の方法は、医者の指導の下、慢性疾患や妊娠合併症の治療を含め、赤ちゃんの正常な成長を妨げる可能性があるリスク要因を排除または抑制することです。

その他の点では、健康的な妊娠をするために必要なあらゆる手段を取りたいと思うでしょう。喫煙、飲酒、快楽を得るための麻薬は避けましょう。それらはすべて、赤ちゃんの成長不良に寄与します。バランスの良い食事をとり、きちんと妊婦健診を受けることは、子宮内胎児発育遅延を予防するのに大いに役立ちます。つわりに悩まされている場合、医者は、適切な体重増加ができるように支援し、治療を提供します。(しかし、妊娠初期に、つわりが原因で食事をとるのが難しく、体重が増えなくても、あわてる必要はありません。症状がひどく、長期間続いている場合、つまり妊娠中期に入っても何も食べられず、脱水状態になっていると、子宮内胎児発育遅延を引き起こします。)

治療方法

子宮内胎児発育遅延と診断された場合の特別な食事療法や投薬はありません。妊娠中、医者は妊婦を注意深く監視し、臍帯血流量を頻繁にチェックし、ノンストレステストや超音波検査を行い、赤ちゃんの大きさを測定します。胎盤の血流を改善するため、あるいは子宮内胎児発育遅延に寄与している可能性のある問題をなくすために、薬を投与される場合があります。医者は、赤ちゃんをより早く成長させるために点滴注入を行ったり、ステロイド剤を投与するかもしれません。子宮内胎児発育遅延が進行している場合、医者が赤ちゃんの成長を注意深く監視できるように、入院が必要となるかもしれません。

子宮内の環境が悪く、改善されない場合、赤ちゃんの肺が十分に成長していれば、妊娠32〜34週目に、誘発分娩や帝王切開で予定より早く出産することになる可能性があります。そうすれば、赤ちゃんはより健康な状態で生活し始め、胎盤から得られない栄養を受け取ることができます。

出生後に起こり得ること

幸運なことに、妊娠期間のわりに小さく生まれた赤ちゃんの90%以上が、生後数年のうちに、同じ年齢の子どもに成長が追いつきます。子宮内胎児発育遅延が原因で早期に出産すると、赤ちゃんは未熟児が抱える合併症のいくつかを経験するかもしれませんが、3歳になる前に満期産児に成長が追いつく可能性が高いです。

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