産後の症状と解決策について知っておきたいこと

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産後の症状

出産後、出血から痛みに至るまで、最初の6週間で体は様々な症状を経験します。身体の痛みを和らげる方法は次のとおりです。

長い妊娠の期間を経て出産したことで、ようやく大変だった妊娠の症状がなくなると、ほっとしているかもいるかもしれません。しかし、産後にもいくつか副作用を起こすことがあります。

産後半年は回復期間

出産後の最初の6週間は、産後の回復期とされています。ママの体が赤ちゃんを作って、そして生み出すという大仕事から回復する期間なのです。ほとんどの症状は、1週間以内に徐々に緩和されます。腰痛、乳首や陰部の痛みなどの症状は数週間続くことがあり、母乳の漏れなどは1年ほど続くこともあります。

もちろん、赤ちゃんの世話に集中することは大事ですが、同時に自分の健康を守ることが大切です。とても大事なことなので、覚えておきましょう。ママの心と体が元気でなければ、赤ちゃんの世話はより難しくなります。

一般的な産後の症状と解決策

産後の症状は、出産の経緯(安産だったのか、難産だったのか、通常分娩か、帝王切開か)や、今回が最初の赤ちゃんかどうかなど、その他の要因によって異なります。以下は、出産後の最も一般的な症状と解決策です。

膣からの出血

解決策:生理用品を重ねて使うようにしてください。産後6週間までは、続けるようにしてください。

腹部の痙攣(子宮の痙攣)

解決策:子宮が通常の大きさに収縮するまでに最大6週間かかります。その間に、アセトアミノフェン(タイレノール)を服用してみてください。

陰部の不快感、痛みまたは無感覚

解決策:陰部領域をきれいに保ってください。温かい温度の腰湯に入る、寝るときは横向きに寝る、ゆるい服を着るなどで対処しましょう。アメリカではケーゲル体操という運動が治癒過程を速める効果として一般的で、近年日本でも行う人が増えてきています。チェックしてみると良いでしょう。

帝王切開による痛みやしびれ

解決策:規定の鎮痛剤を指示通りに服用してください。痛みが数週間続いている場合は、市販の痛みを軽減する薬を試し、医師と分量について相談してください。また、手術後最初の数週間は重い荷物を持つのはなるべく避けましょう。

排尿困難

解決策:出産後最初の数日間はおしっこするのが難しいかもしれません。多量の液体を飲んで散歩に出てみましょう。またおしっこを促すために、シャワーを浴びる、腰湯に入る、保冷剤で会陰を冷すなどが効果的でしょう。

便秘

解決策:最初の出産後の排便は、少し時間がかかるかもしれません。便意が起こらないうちは、無理やりしようとしないでください。フルーツジュースを飲み、全粒粉、新鮮な果物や野菜のような食物繊維が豊富な食品を食べましょう。散歩に行き、運動し、緊張を避け、それでも出ないようであれば、便軟化剤を使用しましょう。

解決策:腰湯での入浴、坐剤、湿布(温湿布、冷湿布ともに可)などを試してみてください。

疲労

解決策:パートナー、家族、友人のサポートを受けましょう。部屋の掃除を徹底したり、メールを返信するなど、忙しくしすぎずに、最も重要なことに集中してください。買い物や、料理など、大変であれば宅配してもらうようにしましょう。赤ちゃんが寝ている間は、自分もしっかりと睡眠をとりましょう。定期的に食事を取ることも忘れないでください。

全体的な痛み(特に出産時にいきみすぎた場合)

解決策:アセトアミノフェンを取り、温浴、シャワーまたは温湿布でで痛みを和らげます。マッサージを受けるのもよいでしょう。

目が充血している、腫れぼったい

解決策:保冷剤をを1日に数回、10分間目にあてましょう。

寝汗をかく

解決策:枕を吸収性タオルで覆い、たくさんの水分をとって、脱水を防ぎましょう。

乳房の不快感

解決策:タオルをお湯で濡らし、胸の上にあてたり、ボウルにお湯を入れて、胸をつけてみてください。また優しく胸をマッサージしたり、湿布で冷してもいいでしょう。ブラのサイズも確認して下さい。産後専用のブラジャーもたくさんあります。

授乳中の乳首の痛みやひび割れ

解決策:胸が正しい位置に配置されていることを確認し、必要であればポジションを変えましょう、また授乳後は短時間空気にさらし、乾燥させてから、刺激する可能性のある下着や布から乳首を保護します。浄化された医療用ラノリンを乳首に塗布する(石油系製品を避ける)とよいでしょう。またアセトアミノフェンを服用すると、痛みを和らげるのにも役立ちます。

腰の痛み

解決策:赤ちゃんを持ち上げるときは、腰ではなく膝を使うことを意識してください。

乳房が漏れる

解決策:母乳パッドを購入し、濡れても分かりにくい色のシャツやトップスを着るようにしましょう。

産後うつ病

解決策:産後最初の週には、色んな感情が押寄せます。赤ちゃんを出産し、育児をスタートさせることは、とても大きな出来事であり、多くの女性はイライラや、気分の揺れ、さらにはうつ病を経験します。産後のうつ病は一般的だと言われています。通常は、出産後2〜3日後に始まりますが、もっと後で始めることができます。心配されるかもしれませんが、数週間以内に良くなることが殆どです。それまでは、自分自身をしっかりケアしてください。休息をとり、赤ちゃんとの絆を深めるために、友人やパートナーに食事の準備や片付けなどを手伝ってもらいましょう。症状が2週間以上続く場合は、医師に相談してください。一時は産後のうつに苦しんでも、周囲の助けを借りる事でうつ病を克服し、現在はいきいきと育児を楽しんいる人がたくさんいます。思いをきちんと打ち明けることが、自分自身にも家族の未来にとっても、とても大切です。

産後の検診

産後の検診では体の状態を診断するのはもちろん、産後うつ防止のためにも、心のケアに力を入れています。気になることやや悩みなどあれば、なんでも相談するようにしてください。

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