赤ちゃんに牛乳を与える時期とその選び方

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赤ちゃんに牛乳を与えるタイミングについて

搾乳や粉ミルクをやめたいと思ったら、そのときがベストなタイミングかもしれません。1歳を迎えたら、牛乳を飲ませても大丈夫です。お子さんが1歳になった今が、切り替えるチャンスです。でも、どんな種類の牛乳をあげたらいいのか、全乳がいいのか低脂肪乳がいいのか、よくわからないですよね。

以前は、1歳児には全乳をあげたほうがよいとされていました。牛乳の脂肪が、脳とその神経系の発達に有効と考えられていたからです。2歳児は、体が発達してきて脂肪もそんなにいらなくなるため、2%もしくは1%の牛乳がよいと考えられていました。しかし、最近では、赤ちゃんの肥満やコレステロール値にさえも感心が寄せられるようになってきており、専門家は新たな見解を示しています。

見方が変わってきた理由を挙げるとすると、近年は他の食べ物からも十分な飽和脂肪を摂取することができるようになってきたため、以前ほど牛乳からの脂肪の摂取に重きを置かなくなってきたということです。そのため、赤ちゃんに低脂肪乳を飲ませていても、発達には問題ないということが研究で分かってきました。これを踏まえたうえで、専門家による新たな見解をご紹介します。

以下の場合は、1歳児に全乳をあげましょう

・健康な体重の範囲内にある(つまり、BMI値が85%以下であること)
・家族に、肥満、高コレステロール、心臓病と診断された人がいない

以下の場合は、1歳児に低脂肪乳をあげましょう

・BMI値が95%以上
・心臓病や高コレステロールの危険にさらされる人が多い家系だ

では、2歳になったらどうしたらいいのでしょうか?引き続き低脂肪乳をあげたほうがいいか、1%牛乳に切り替えたほうがいいかどうかは、主治医に確認しましょう。

赤ちゃんが牛乳が好きではない場合

赤ちゃんが牛乳の味に抵抗を感じるようなら、だましだまし飲ませるようにしていきましょう。以下のやり方を参考にしてみてください。

・牛乳と母乳または粉ミルクを混ぜたものをあげてみましょう。徐々に牛乳の割合を増やして行き、完全に牛乳に移行できるまで続けましょう。

・牛乳の温度を変えてあげてみましょう。冷たいままではなく、温めてあげれば飲んでくれる場合もあります。

・お子さんの好きな果物と牛乳をミキサーで混ぜたものをあげてみましょう。味や色、舌触りが変わることで、飲みたくなるかもしれません。この方法では、食物繊維やビタミンも同時に摂取できるというメリットもあります。

お子さんが牛乳を飲みたがらなくても、イライラしたり、思い悩まないでください。それから、強制することもしないようにしましょう。ほかの食材から健康的な量の脂肪を摂取できているかどうか気をつけつつ、ビタミンDやカルシウムも、ほかの乳製品やオレンジジュース、ビタミン剤などから摂取できているか工夫しましょう。近い将来、シリアルに牛乳をかけて食べることの喜びに気付いてくれるかもしれませんよ。

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