さまざまなかゆみについての基礎知識

かゆみとは?
屋外にいると体がかゆくなりますか?暖かい時はツタウルシ、虫刺され、日焼けなど、様々なちくちくする感じの原因に接触することがあります。
生き残りの見方からすると、かゆみの原因のよい説明はありません。一説によれば動物は肌の寄生虫を落とすためにかゆみを感じるので、私たちのかゆい場所を引っかきたいという欲望はその本能がもたらす結果かもしれないのです。
別の正しいかもしれない説明は痛みとかゆみは脳の同じ部位の多くが関与しているというものです。かゆい部位を引っかいたとき、かゆみを和らげるのに十分な痛みを一時的に自分自身で生み出しているのです。ともかく、かゆい部位は引っかかずにおくのが一番です。
かゆみを感じたら肌に何が起きるか理解しておきましょう。
ツタウルシにはいくつになってもかゆみを感じる
「70代後半になって初めてツタウルシでかゆみを感じた患者さん達がいました」とUniversity of Texas Southwestern Medical Schoolで医学博士、FAAD、皮膚科診療教授を務めるLisa A. Garnerは言います。「人々はツタウルシに触れたことがなければ、かゆみは絶対に感じないと思っています」と彼女は言います。しかしこれはその通りではありません。CDCは80から90%の大人はツタウルシ、アメリカツタウルシなどの油に含まれるウルシオールアレルギーで、その反応が起きるのだと推測しています。
ツタウルシに触れ、すぐに発疹が出ないのは本当です。しかし肌の下では、免疫機構がそれ自体を次の接触に備え武装することがあります。次にウルシノールにさらされると、反応があるでしょう。全ての人でなくても何人かは、年をとるにつれてツタウルシへの感覚が鈍くなっていくのに気づくかもしれないとGarnerは言います。
虫さされ
虫は別の屋外での災害をもたらします。蚊や、アブ、アリは周りの肌を赤くし、腫れさせ、かゆくします。ツタウルシと違い、虫刺されへの反応はほぼ即時的です。腫れや、赤み、かゆみは免疫機構がアレルギー反応の1つとして放つヒスタミンによって起こります。
ほぼいつでも、虫刺されの反応は穏やかで1、2日持ちます。かゆみを和らげるため、カラミンローションや処方箋無しでも買えるヒドロコルチゾンクリーム、またはアンチヒスタミンを試してみましょう。
処方箋無しの薬のラベルの説明をちゃんと読んで従うようにしましょう。刺された部位を冷やすと腫れを抑えることができます。
もし虫刺されの後、のどが腫れていると感じたり、息がしづらかったり、目眩がしたり吐き気がしたら、救急医療を呼びましょう。
日焼け
間違えないで下さい、日焼けは怪我です、とGarnerは言います。彼女は背中が水ぶくれで覆われた若い患者の話をしました。「彼は熱湯を背中全体にかぶったようでした」と彼女は言います。日焼けには他より深刻なものもありますが、肌の色の変化は何であれダメージのサインだ、とGarnerは言います。
普通、日焼けはまず赤くなり、それから腫れて水ぶくれができることがあります。数日後、赤みはかゆい肌がむけていくことにつながります。かゆみは体が傷ついた肌を脱ぎ捨てるにつれて起こる回復のプロセスの一部なのです。
日焼けの不快さを和らげるには何が良いのでしょう?冷たいシャワーか風呂と、保湿剤、処方箋無しで買えるヒドロコルチゾンクリームが良いかもしれません。水ぶくれができたら、潰してはいけません。もちろん、まず日焼けを避けるのが良いでしょう。30かそれ以上のSPFが入った日焼け止めを使い、特に午前10時から午後2時の間は日に当たる時間を制限しましょう。また、日光をさえぎるため裾の長いスカート、パンツ、つばの長い帽子などの防御的な服を着るようにしましょう。
安全に暖かい天気を楽しみましょう
春と夏は外出して冬の憂鬱を振り払うにはもってこいの時期です。しかしすばらしい屋外を楽しむために、心に安全を留めておきましょう。いつでも外を楽しめるようにツタウルシ、虫刺され、日焼けについて学びましょう。