育児用品で大きな買い物をするときの手引き

育児用品の手引き
赤ちゃんのためのお買い物は総じて派手になりがちですが、やりすぎる必要はありません。自分(と予算)のためにも、本当に必要なものだけを厳選して、いらないものはお店の棚に置いていきましょう。
華美なベビーカーやベビーベッド、天蓋付きのゆりかごにベビーモニターといったアイテムは、ついつい買ってしまいがちです。目がくらんでしまうほどの品揃えや、ずらりと並んだ可愛らしい育児用品には、どんな親でも圧倒されるでしょう。しかしいらないものに何万円も使ってしまう前に、この手引きを読んで、絶対必要なもの、あったら便利なもの、借りるか、あるいは中古で十分事足りるものが何なのかを学んでいってください。
育児用品の必需品、あれば便利なもの
ゆりかご(あれば便利)
確かにこれがなくても生きていける(初日からベビーベッドを使えばいいのです)でしょうが、あれば早い段階で便利になります。なぜでしょうか。ひとつには、持ち運びが便利だからという理由が挙げられます。子供が家のどこで寝ていようと、簡単に移動させることが出来るのです。もうひとつには、赤ちゃんが落ち着けるからです。すぐにわかると思いますが、赤ちゃんは居心地の良い快適なところでは長く、そして深く寝てくれます。そうなればそのゆりかごの価値は、同じ重さの金塊に匹敵するといっても過言ではないのです。もしゆりかごを購入することになった場合は、ベースが広くて安定している、丈夫なものを選んでください。もし中古を検討している場合は、ふちがなめらかでなかったり、塗料に鉛が含まれている可能性もあるので、あまりにもアンティークなものは避けましょう。さらに、マットレスから柵の一番上までの高さが20cm以上あるか確認してください。赤ちゃんが落っこちてしまっては元も子もありませんからね。
ベビーベッド(必需品)
ベビー用品を買うときに、どのベビーベッドを買うか以上に重要な決断はそうそうないでしょう。新品か中古かを問わず、まず検討している商品が現在のベビーベッドの安全基準を満たしているかどうか確かめるところから始めましょう。次に、細かいところを検討していきます。たとえば、雑多なものをしまっておける収納付のものや、コンバーチブルなもの、つまり子供が大きくなったら子供ベッドとしても使えるもの、さらにその両方の特性を兼ね備えたものなどがあります。マットレスに関しては、出来れば新品の購入に踏み切りましょう。赤ちゃんはその上で16時間近く過ごすので、できるだけ快適でいてもらいたいですよね。安全面に関しては、マットレスがぴったりはまるようにしてください。もしベッドとマットレスの間に指が二本以上入るようであれば、それは合っていないということになります。
おむつ替え台、チェンジングテーブル(あれば便利)
言ってしまえば、おむつ替えはテーブルやドレッサーの上など、比較的どこでも出来ます。ただし、厚手のチェンジングパッドを買って、しっかりと敷いて、絶対にずれないようにすれば、の話ですが。それでも多くの親がおむつ替え台を購入するのは、それが必要な行程を処理するためにデザインされていて、そしておむつ替えに特化した空間で作業が出来るからです。テーブルとドレッサーが合わさったコンビネーション型は、スペースの節約にもなりますし、自立型であればおむつやお尻拭きを入れられる簡易収納がついているものが多いので便利です。いずれにせよ、購入するときは安全ベルトやがついていて、カバーが洗えるような、安定した製品を選び、赤ちゃんの手の届く範囲に何もないところに設置しましょう。
ロッキングチェア、グライダー(あれば便利)
最近ではロッキングチェアよりもグライダーのほうが人気があるようで、しかも簡単に傾かないためより安全であるといわれています。絶対に必要なアイテムというわけではないけれども、あやしたり、ミルクをあげたり、あるいは抱いたりと、あれば様々な場面で役に立つでしょう。通常、グライダーは中古でもまだまだ使える場合が多いため、もし知り合いで処分しようとしている人がいたら、譲ってもらうのも手です。一方で新品を購入することになった場合、自分が使っていて快適なものを選ぶようにしましょう。
ベビーモニター(必需品)
毎分毎秒を赤ちゃんのベッドを覗き込むことに費やしたくないならば、別室から見守るためのモニターがあったほうがいいかもしれません。以外かもしれませんが、どんなに狭い部屋に住んでいても、赤ちゃんのいる部屋のドアを閉めて、外部の音を遮断してなお、中で何が起こっているのかを知るためにも、モニターはあったほうがいいのです。
音声モニターの場合は音だけしかわかりませんが、カメラ付であれば赤ちゃんの姿をそのまま映してくれるでしょう。
ベビーラック
これも絶対に必要というわけではありませんが、家事など、他のことが出来る時間が限られている中で、ずっと抱き続けていた赤ちゃんを下ろして、休憩するのにはうってつけです。しかも、どんなに気難しい子でも、たいていはこれで静かになってくれるのです。ですのでベビーラックを買うか借りるか検討してみても良いのではないでしょうか。ただし必ず製品会社の対象年齢と重量制限を確認して、安全ベルトがついていて、かつベースとフレームが丈夫な製品を選んでください。
外出するときのベビー用品
チャイルドシート(必需品)
赤ちゃん用品の買い物をするとき、チャイルドシートは優先順位の上のほうに入るでしょう。多くの病院では、これがないと新生児を外出させる許可がおりない場合があるのです。購入するときは、それがFederal Motor Vehicle Safety Standardsの基準を満たしているかどうか確認してください。もし友達が昔つかっていたもの譲ってくれる場合はどうしたらいいでしょうか。まず、製品番号をチェックして、それが6年以上使われているものではないか、合法的か、そしてリコールされていないかといったことを確認してください。またそのシートが事故にあった車に積まれていなかったか、部品が欠けていたり、破損したりしていないかも調べてください。
ベビーカー、乳母車(必需品)
赤ちゃんと一緒のとき、ベビーカーは自由の象徴といっても過言ではありません。つまりこれは必需品だということです。購入する前に、試しにいくつか店の周りを押してみて、簡単に開閉したりたためるか確認しましょう。さらに自分がどこで一番それを使うのか、町の通りか、ショッピングモールか、公園か、といったことを考え、その状況に適した製品を買うようにしましょう。中古のベビーカーを使う場合は、状態が良いか、リコールされていないか、安全ベルトがついているか、破損や欠けている部品がないかどうか確認してください。
旅行用ベビーベッド、ベビーサークル(あれば便利)
もし頻繁に旅行するのであれば、こういったものを購入しても良いかもしれません。ホテルの部屋にも備え付けのものがありますが、使用年数や清潔さ、安全性はかなりまちまちです。それほど重くなく、簡単にたためるもの、ただしいったん組んだらしっかりとロックがかかるものが望ましいでしょう。旅行用ベビーベッドには着替えスペースやモビールがついているものなど、特殊な機能がついているものもありますが、こういったものがあれば旅行中の生活が少し楽になるかもしれません。